以前中国のヨガの教室に通っていた頃、Downward Facing Dogのポーズのとき、先生から「ひじを少し後ろ側に向けて」と指で肘のところを後ろのほうになぞりながら、よくそんなふうに声をかけられました。
ひじを後ろ側に向けると、アームバランスとかしやすいのかな?と先生のクラスを受けているときや、練習のとき身体を通して感じていたものの、そのときはあまりその大事さに気づいていなかったのですが、あとになって、アナトミーのクラスで、ひじロックはあぶないんだということを知りました。
ひじをピンと張ったときに、180度以上に伸び切ることをHyperextension(ハイパーエクステンション)といいます。そこまでいかなくても、ダウンドッグなどの手を床につくポーズのときに、肘をピンと張って伸ばし切ると、関節に負担がかかって、そのときは平気でもそれが続くと痛みや怪我の原因になります。
なので、ほんの少し肘を曲げて緊張をゆるめると、クッションのようにふわっと余裕ができ、筋肉のほうで支えられるようになります。先生が、「肘後ろね」と言ったのは、わたしが肘に力を入れて伸ばしきっていたので、伸ばし切ると肘が横に向くから、少しゆるめなさいということだったんだ、と気がつきました。
今度、手をつくポーズをするとき、よかったら肘に優しい気持ちを向けてみてくださいね(^^)
それを知ってから、電車に乗るときも、膝を伸ばし切らないように気をつけています。100%ビン!と伸ばしてると、予想外の衝撃のとき、ものすごい負担がかかってバキ!といったりするそうです。膝も少し緩めて、クッションが効くようにして、大事な身体、守っていきたいです。
ちょっと力が入っていそうです。
コブラのポーズも肘はこんな感じで
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