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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

八島湿原・・・夏

2011年07月20日 | ドライブ
足の遅い台風が、日本列島の太平洋側を嘗めつくそうとしている。
自然の猛威は想像を絶する。
これから被災地に影響が及んでいく。
お大事にと言うしかない。

今日は、自然の賜物を紹介する。
ヴィーナス・ラインを経て、車山高原インフォメーション・センターから概ね30分ほどで八島湿原に至る。
日本を代表する高原湿原である。



霧ヶ峰高原の北西部に位置する八島湿原であって、標高1540m~1925mである。

湿原への入口に、ウメウツギの白い花が咲いていた。
香りのよいウツギである。



暑さで火照った頬が、おもわず緩んでくるような香りである。



木道が渡してある。
ところによっては、木道の端っこが朽ち始めている。

夏の盛りには雑草が木道を覆う。
特に内側の木道が踏み外す可能性があって、注意が必要である。



この木道を進むと途中に休憩所がある。



木陰に在って、爽やかな風が吹き渡ってくれる。
木漏れ日の気持ち良さが沁みる。



この日、晴れやかな空が広がった。
空を映す、沼沢地の水も綺麗であった。

1939年(昭和14年)に国の天然記念物の指定を受け、国の文化財としても登録されたのである。
12.000年の歴史を持つ湿原の主役ともいえるミズゴケの種類は18種にのぼり、八島ケ原湿原の約490倍もある日本最大級の釧路湿原とほぼ肩を並べている。
総面積は43.2ヘクタールである。



人間にたとえれば100才を超えている八島ヶ原湿原は周辺の森林化や降雨量の減少などに伴い乾燥化が進んでいるけれど、周囲にはこの地で発見され「キリガミネ」と名のつくものを含め年間約360種類もの植物が開花し草原に彩りを添えている。



環境の変化は、ゆっくりゆっくり進めば良い。
それが当然なのである。

だがしかし、人の欲望と手によって環境が激変するのだとしたらそれは問題である。




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 荒野人