平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

東北地方太平洋沖地震

2011年03月12日 | 事件・出来事
 今回の地震で、与野党は党派を越えて協力し合うらしい。
 その少し前までは、問責、審議拒否など、政局絡みで争っていたのに。
 政治家の人達には、今のこの気持ちを大事にしてもらいたいな。
 国民の難局にあたって、力を合わせていこうという気持ち。

 アメリカ、韓国、中国、ロシア、世界各国の国々、国連の援助申し入れも有り難い。
 アメリカとは基地問題で、韓国とは竹島で、中国とは尖閣で、ロシアとは北方領土で、争っていたのに、こういう時には温かい手を差し伸べてくれる。
 人間、やろうと思えば出来るんだ。
 争うことではなく、痛みを分かち合って助け合うことが。
 利害の絡む国際政治の中で甘いことを言っていると叱られそうだが、人はこちらの方向に向かうべきだと思う。
 いがみ合うことではなく助け合うこと。

 自衛隊。
 <暴力装置>と発言した官房長官がいたが、現在、こんなに心強い存在はない。
 軍隊は確かに<力>ではあるが、要はその力をどう使うか?
 使い方によって<暴力装置>になり、<心強い存在>になる。
 それは<核>も同じ。
 <武器>として使うか、<エネルギー>として使うか。
 使う人間次第。

 命。
 実は自分は明日死ぬかもしれないんですよね。
 自然の猛威の前にはなすすべはない。
 余震を体で感じて、つくづくそう思う。
 だから将来を憂えて、現在を暗く生きるのはバカバカしい。今やりたいことを我慢するのはつまらない。
 将来のために我慢してお金を貯めたって、超インフレの時代が来れば紙くずになってしまう。
 未来のために必死に努力をしても、明日死んでしまえば意味がない。
 もちろん、やっていて楽しい努力は大いにすべきだが、つらい努力はすべきでない。
 現在を生きる。
 現在を愉しむ。

 被災された方々にお見舞い申し上げます。


※追記
 相次ぐ原子力発電所の事故。
 記事の中で、<核>は<使う人間次第>と書いたが、人が制御できない力であれば、持つべきではないと思う。

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相棒 「亡霊」

2011年03月10日 | 推理・サスペンスドラマ
 公安という権力と闘う男たち。
 右京(水谷豊)は、「人の命を奪うという犯罪を正当化しうる立場など、どこにもありはしません」という信念のもと、闘う。
 今は亡き小野田(岸部一徳)は、「私の目の黒いうちは誰ひとり殺させやしない」と言って、赤いカナリアの元幹部・本多篤人(古谷一行)を守ろうとする。
 信念で権力と闘う男たちはカッコイイ。

 そんな中、僕が「いいな」と思うのは、伊丹(川原和久)のスタンスだ。
 触われば殺されるかもしれない公安という権力。
 しかし、真実は明らかにしたい。
 そこで伊丹は右京に情報を漏らして、本多を拘置所から奪還させる。
 「俺はまだ死にたくないんでね」と捨てぜりふを残して。
 そして、右京たちが本多を連れ出したことがわかると、ガッツポーズ。
 以前のエピソード「監察対象 杉下右京」で、「俺は事件解決のためならどんなものでも利用する」と語った伊丹だが、今回も見事に右京を活用している。
 そして、<死にたくない>伊丹は、自分なりの方法で、権力と闘っている。
 僕はこの伊丹のスタンスが好きだ。
 信念に基づいてまっすぐに突き進む右京の姿は立派だが、伊丹のような変化球も味がある。

 考えてみると、右京以外の人間は結構ズルく、したたかに立ち回って、自分の理想を実現しようとしていますね。
 小野田がそうだったし、今回の議員・片山雛子(木村佳乃)もそうだ。
 のし上がっていく人間というのは、こういう人間なのだろう。
 一方、右京は潔癖だ。
 今回のラスト、入国管理官と偽って本多を連れ去ったことに対し、自分は罰せられるべきだと右京は言う。
 それに対し、神戸(及川光博)は「今回は大河内管理官の温情に甘えましょうよ」と言ってなだめる。
 この右京のストレートさ。青臭さ。
 これゆえに右京は警察という組織からはみ出しているのだが、小野田といい、伊丹といい、右京をうまく利用していますね。
 右京も利用されていることを知りつつ、それを事件解決の手段として活用している。
 右京が振りまわされないのは、信念がしっかりしているからだ。


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AKB48イス落ち選手権~やはりたかみなは凄い!

2011年03月09日 | アイドル
★先週木曜日の「ダマされた大賞」で、AKB48イス落ち選手権をやっていた。
 AKBのメンバーが壊れるイスや超高速回転するイスでドッキリに遭うという内容。
 こういう時に活躍するのはやはり、たかみな、高橋みなみさんだな。
 <壊れるイス><背もたれが壊れるイス><動くイス>で、何と三度もドッキリに引っかかった。
 おまけにイスからの尻もちのつき方が実に美しい。ドタッ!と落ちるのではなく、優雅に落ちている。
 僕は、ここにたかみなの凄さを見る。
 まず、三度もドッキリに引っかかるという<人の良さ>。
 三度目の<動くイス>ではさすがに疑っていていたが、それを上回る番組スタッフの仕掛けで見事に引っかかった。
 たかみなは本当に<いいヤツ>である。
 そして美しく優雅に落ちる姿。
 彼女は本当に<エンターティナー>だなと思う。
 たかみなはトークが上手い方ではないし、身長も低い。ずば抜けて可愛いとも言えない(推しの方、すみません。個人的な主観ですので)。
 しかし、抜群の存在感がある。
 秋元康さんが「AKBとはたかみなのことである」という言う理由がよくわかる。

★東京スポーツ・エンタテインメント大賞では、ビートたけしさんと対決。
 話題賞を獲ったAKBメンバーに対し、たけしさんが表彰状を読み上げてボケる。
 「表彰、カントリー娘。殿」
 「表彰、スケベー48殿」
 さすがにたけしさんを相手にツッコミ返せないAKBメンバー。
 たけしさんの暴走は止まらない。
 「秋元のやつ、ずい分儲けたんだろうな」
 「KARAがギャラが安いって言ってたけど、君たちはいくらもらってるの? 今の10倍出すから、ウチの事務所に来ない?」
 たけしVS AKB48の対決は、完全にたけしさんの勝利。

★ドラマ「桜からの手紙」は無事終了。
 僕が一番気になっていたのは、前田先生(上川隆也)が娘の敦子に何を伝えるか。
 生徒達には的確なメッセージを送ってきた前田先生。
 それゆえに敦子に伝えるメッセージとは何なのだろう?
 そして、それは

 「敦子、愛してる」

 なるほど!
 人が人に伝える究極のメッセージとは、これなんでしょうね。
 <人の行動のすべては、愛を伝えることにある>といった意味合いの言葉もあった。

 ドラマとしては、メッセージをズバズバ直球で伝える内容だったが、こういうドラマもあっていいように思う。


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楽しんごVSアントニオ猪木~ダマされた大賞

2011年03月08日 | バラエティ・報道
 先週木曜日・日テレの「ダマされた大賞2011」で、楽しんごさんとA・猪木さんが対決!
 「ラブ注入!」の楽しんごさんに対して、猪木さんが「注入といえば、昔から<闘魂注入>に決まっている」と叱りに来るという内容。
 その対決は感動的で壮絶だった(笑)。
 「僕の芸を見て下さい」と「ラブ注入!」をする楽しんごさんに対し、猪木さんはその頬をビンタして<闘魂注入>。
 床に倒れる楽しんごさん。
 楽しんごさんはそれでもめげずに立ち上がって「ラブ注入!」を繰り返し、猪木さんは<闘魂注入>で応える。
 いつしかふたりの間には絆が生まれて……。

 この対決はなかなか見応えがあった。
 ビンタを受けた楽しんごさんが何度も立ち上がることが出来たのは、きっと猪木さんに<闘魂>を注入されたからだろう。
 猪木さんが何度も<闘魂注入>をしたのは、ラブ注入をされて、楽しんごさんに対する愛が生まれたからだろう(笑)。
 なかなか深い。
 そして、ふと気づいた。

 <ラブ>と<闘魂>って、生きていく上ですごく大切なものではないかと。

 <ラブ>と<闘魂>を注入されれば、われわれは力強く世間の荒波の中を渡っていける。
 <ラブ>だけでは頼りないし、<闘魂>だけでは戦いだけになる。
 この対決は、結構大切なことを教えてくれていたのだ。
 この対決を思いついた構成作家さんに拍手!!


 楽しんごVS有吉先生はこちら


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江~姫たちの戦国~第9回「義父の涙」

2011年03月07日 | 大河ドラマ・時代劇
★史実は別として、今回は勝家(大地康雄)の葛藤がよく描けていたのではないでしょうか。
 父親を再び失うことを怖れる娘たちを思い、いくさを避けようとする勝家。
 一方で、やりたい放題の秀吉(岸谷五朗)に怒り、誇りを傷つけられ、信孝(金井勇太)からは共闘の要請が来ている。
 勝家の葛藤がよく描けていたと思います。
 「平穏で安らかな暮らしを知ってしもうたがため、わしも(いくさに)行きたくないのじゃ」とポロリと漏らす本音も人間らしい。

 人生の最期にあたって獲得することが出来た家族。
 家族と共に過ごす歓びとふれあう温もり。
 勝家は幸せであったことでしょう。

 また江(上野樹里)の御守り袋を含めた小道具もなかなか気が利いている。
 次回も効果的に活用されることでしょうね。

★さて今回は<時代>と<ドラマ>の関連について。
 つるの剛士さんの育児休暇やイクメンという言葉が示すとおり、現代は男性が家庭を大事にする時代。
 男性が仕事よりも家族を優先する時代。
 そんな時代を背景にして、今回の勝家像が形作られたのであろう。

 大河ドラマで、これと同じラインの作品としては「功名が辻」。
 しかし、「功名が辻」の一豊はあくまで、家族のために仕事をがんばるお父さんで、今回の勝家のように<家族>か<仕事(いくさ)>かで迷うことはなかった。
 <男が外で仕事をすることが家族の幸せに繋がる>という論理で貫かれていた。
 しかし、今回の勝家は極めて内向きである。
 内向き過ぎる。
 もし、一豊が同じ状況に置かれていたら、娘の「いくさはイヤでございます」などという言葉に迷うことなどなかったであろう。

 男性の女性化。
 僕はこれを全く悪いことだと思わない。
 むしろ、市(鈴木保奈美)が勝家に言った「誇りを貫き、武士として死ねることこそ歓び。それが男というもの」という言葉の方に違和感を感じる。
 これこそ昔の男性論理だからだ。

 時代と共にドラマは変わる。
 ドラマを始めとするあらゆる表現は時代の反映。
 今回の勝家像はそんなことを感じさせてくれた。


※追記
 先程<男性の女性化>と書きましたが、これは表現の便宜上のことで、<男性らしい><女性らしい>と分けること自体が間違っているというジェンダー論を支持しています。
 すべての価値観は時代と共に変わりますし、相対的なものですから。

※追記
 そう言えば、勝家は上手に刺繍をしていましたね。
 これも女性化?


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今井絵理子 「なんくるないさぁ」

2011年03月06日 | ドキュメンタリー
 昨日、SPEED・今井絵理子さんのドキュメンタリー番組「なんくるないさぁ」をやっていた。
 今井さんには耳に障害を持つお子さんがいるらしい。
 そこでの言葉。
 「障害は個性」
 まさにそのとおりですね。
 みんながみんな、同じである必要はない。
 人と同じでないことで悩む必要もない。
 たとえば、太っている人は世間の物差しに合わせてダイエットでやせようとするけれど、それで苦しむ必要はない。
 たとえば、タレントの柳原可奈子さんは十分に可愛い。
 彼女はおそらく太っている自分を否定せずに、どうすれば太っている自分が魅力的に見えるかを研究したのであろう。あるいはそれをタレントとしての武器にしようとしたのであろう。

 今井さんはこんなことも言っていた。
 「あせらず、比べず、あきらめず」
 素晴らしい言葉だ。
 この言葉は、子育てをする今井さんご自身に言い聞かせた言葉だろうが、夢を持ってがんばっている人にも当てはまる。
 なかなか思うように実現しない夢。
 他人と比べて、自分が遅れていると焦ってしまう。
 焦りが自己否定に繋がり、それが夢を諦める結果になってしまう。
 そんな悪循環に陥りそうな時、思い出したい言葉だ。

 あとは耳の不自由な子に音楽を伝えるということ。
 今井さんのお子さんはドラムのスティックを叩いてリズムをとっていた。
 ドラムを叩くミュージシャンの真似をしていたのだ。
 なるほど、リズムなら耳が不自由なことは関係ない。
 メロディは難しいかもしれないが、リズムなら体で音楽を楽しめる。
 あるいは震動。
 今井さんは、耳の不自由な子たちにギターを触らせていた。
 弦をつまびいて起こる音楽の震動が手を通して伝わってくるのだ。
 この形でも音楽を楽しむことが出来る。

 今井絵理子さん。
 SPEEDの頃には女の子でしたが、今ではしっかり地に足を降ろしたお母さん、魅力的な女性になりましたね。
 そして彼女が発する言葉はどれも重く深い。



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AKB48「桜からの手紙」のドラマ的意義

2011年03月05日 | アイドル
 今回は「桜からの手紙」のドラマ的意義について考えてみます。

★まず、10分フォーマットの連続ドラマという形式
 この形式が成り立てば、テレビドラマは随分作りやすくなりますね。
 まず、制作費が安くて済む。
 深夜枠なら提供料も安くて、スポンサーも乗りやすい。
 また、DVD商売にも有利。
 何しろ10分のぶつ切りドラマなので、ユーザーはひとつにまとめたDVDバージョンを見たくなるし、買いたくなりますからね。それがAKBのようなアイドルものなら尚更。
 この「桜からの手紙」のオンエアは、なかなか野心的な実験だと思います。

★また、このオンエアはAKB的にもメリット。
 夜、サラリーマンが家に帰って何気なくテレビを見たら「桜からの手紙」をやっていて、AKBの誰かのファンになる。
 主題歌がそれこそ毎日ヘビーローテーションされるから、曲が大きく認知される。
 週に一回の1時間ドラマで、主題歌を流されるより効果的。

 また、これは業界のドラマ関係者へのAKB48のプレゼンでもある。
 つまり、「AKBにはこんな可愛い子がいて、演技がこれくらい出来る子がいるんですよ。ぜひ使って下さい」とプレゼンしている。
 今年になって、個人露出、ユニット露出が多くなったAKB48だが、これはおそらく秋元康さんを始めとするAKBスタッフの仕掛けた戦略であろう。
 個人やユニットの露出を多くして、AKBを知らない一般の人に新しいファンになってもらい、それがAKB48全体のファンになる。
 多分、そういう戦略。
 今回の「桜からの手紙」のオンエアで、メンバーのドラマ出演へのオファーが、前田敦子さん、大島優子さん、篠田麻里子さん以外にも来るだろう。
 ジャニーズのアイドルたちも数多くドラマ出演しているが、これはアイドル活動である程度人気が出て、ドラマに起用されるというパターンがほとんど。
 しかし、AKBの場合は自分で10分の深夜ドラマを仕掛けてプレゼンしている。

 「桜からの手紙」のオンエアは、アイドルプロデュースという点でも野心的な実験だと思います。

 なお、この作品は本日と明日もオンエア。
 未見の方もぜひご覧になって下さい。
 ストーリーはシンプルなので、途中から見てもわかります。


※追記
 一応、10分フォーマットのデメリットについても書きます。
 やはり、このフォーマットだと、内容がどうしてもダイジェストになってしまい、ドラマ的には薄くなってしまうというマイナスはありますね。
 しかし現在オンエアされている1時間ドラマの一部は、内容がスカスカで、無駄なシーンばかりが多いものがありますし。
 忙しい現代、1時間のドラマをじっくり見ているヒマもありませんし。
 10分ぐらいの形式が逆に時代に合っているのかもしれません。
 それを裏づけるのがBeeTVなどの携帯のドラマ配信。いずれも1話5~10分のフォーマット。
 そういえばCMでも「モバゲー」とか「白土家のソフトバンク」とかドラマ形式が花盛り。これは何と1話30秒。


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相棒 「監察対象 杉下右京」

2011年03月03日 | 推理・サスペンスドラマ
 先週放送された作品ですが、相棒「監察対象 杉下右京」名作ですね。

★まずスタイル。
 監察官・仁木田栞(堀内敬子)の監察聴取をしながら、回想形式で描かれる殺人事件。
 「相棒」では、しばしば時間を前後して描かれますが、これもそのひとつ。
 スタイルとして実にお洒落。

★次に伊丹(川原和久)、「ヒマか?」の角田課長(山西惇)の刑事魂が見られたこと。
 仁木田栞の監察官聴取を受けて伊丹は言う。
 「もう、よろしいでしょうか? こんな話をしているヒマがあったら、早く捜査に戻りたいんで」
 これに対して栞が「監察官聴取は警察官にとって重要な責務です」と言うと、今度は 「現場の刑事にとって大事なのはホシをあげることで、警察官どうしチクリ合うことではありません」とキッパリ。
 さらに、右京(水谷豊)を弁護するようなことを言った伊丹に栞が「意外ですね、杉下警部をかばうなんて」と言うと、伊丹は
 「誤解しないで下さい。杉下警部の考えること、やること、私には理解できません。ですが、事件解決のためなら利用できるものは利用する。ただ、それだけです」。
 カッコイイ!! これぞ現場の刑事魂!! キャリア官僚なんてブッ潰せ!!

 角田課長もカッコイイ!!
 角田が命令系統、業務が違う右京に捜査情報を漏らしたことを、栞が責めると、角田はこう言う。
 「堅いこと言うなよ」
 右京と角田が共同で捜査をしたことを栞が責めると
 「ですから、それは何と言いますか、お隣さんですから持ちつ持たれつみたいなところがあって」
 角田課長は、きっぱりと物を言う伊丹とは対照的に、柳腰でやんわりと栞の追及をかわしている。
 これもカッコイイ。

★そして再び物語。
 この作品には、ひねりが二回ある。
 ひとつは、栞の監察官聴取が、右京を捜査から外すための策略であったこと。
 今回の殺人事件に関わっている新聞記者は栞の恋人だった。
 栞はその恋人を守るために核心に近づきつつある右京を遠ざけようとしたのだ。
 そして、ふたつ目のひねりは、出張に出ていた栞の上司でもある大河内主席監察官。
 ネタバレになるので詳しくは書かないが、大河内が出張に出ていたのには理由があった。
 この二回のひねりが見事!
 一回ひねりを入れただけでも十分なのに、さらに入れてくるとは!

 今回は、スタイルといい、現場の刑事魂といい、物語のひねり方といい、実に秀逸。
 これぞ「相棒」クォリティ!!


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「桜からの手紙」~前半の名セリフ!

2011年03月02日 | アイドル
★「桜からの手紙」前半終了ということで、今回はこれまでの名セリフ。(今回は役柄で内容紹介をしているので敬称略で書いていきます)

 まずは、余命三ヶ月の前田先生(上川隆也)からのメッセージ。
 「負荷をかけろ。欲ばれ」「好きは背中を押してくれる。勇気を持て」「ありのままの君でいい。ありのままの君がいい」「形にとらわれるな。本質をみろ」

 いずれも人生を歩んでいくために必要な言葉。
 生きていくエネルギーのある者には「欲ばれ」と激励し、エネルギーが少なくて一歩踏み出せない者には「勇気を持て」と語りかける。
 また、無理をして間違った方向にいきそうなものには「ありのままの君でいい」と伝える。

 <言葉を伝えること>
 これが今の時代には一番必要なことなのだろう。
 前田先生は、陽菜の父親(吹越満)にはこんなことを語る。
 「もっと陽菜の心に踏み込んでみてもいいんじゃないですか。心の扉ってやつはノックしないと開くことがありません。最初はウザいとか、ほっとけとか、迷惑がられるかもしれないけど、もしかしたら(子供は)踏み込んできて来てくれるのを持っているのかもしれません」

 <心の扉をノックすること>
 このことは昨日放送された「ひとりぼっちの由紀」第二話でもこんな形で。
 北原里英に話しかけたいと思う柏木由紀。
 由紀は前田先生にメールを送る。
 「何を話せばいいの?」
 すると前田。
 「何でもいい。君に必要なのは一歩前に出る勇気だけだ」

★その他にもこの作品には名セリフがいっぱい。
 ラクロスで大島優子にかなわないでナンバー2だった峯岸みなみは言う。
 「ある時、わかったんだ。優子にはかなわないって。あたしはキャプテンを支えるサブキャプテンになろうって。それは負けを認めることだけど、あたしは自分自身には勝てたと思っている。嫉妬したりする自分を越えて、チームと全力でいられる気持ちになれたから」
 これはまさに「ありのままの君でいい。ありのままの君がいい」だ。

 高橋みなみのエピソードはほのぼのとしてしまう。
 実の娘ではないことがわかったみなみ。
 みなみは育ててくれた両親に問いつめる。
 「どうして話してくれなかったのよ!? あたしが実の娘じゃないってこと!」
 すると母親と父親。
 「忘れてた。あなたが実の娘じゃないってこと」
 「パパもごめん。本当にずっと忘れてた」
 「だって、あなたが娘だってこと、当たり前すぎて」
 生きる悩みなんて、案外こんな簡単な言葉で解決してしまうのかもしれませんね。

 最後はドキッとするせりふ。
 宮澤佐江とラブラブだった渡辺麻友。
 ところが佐江に彼氏が出来て、麻友がその彼氏の所に行って言った言葉。
 「あの、駅で見かけて一目惚れしてしまったんです。あたしとつき合ってもらえませんか」
 おそらくこれは佐江を彼氏から取り戻すために麻友が考えた行為。
 無邪気だった麻友が見せるダークな面。
 愛は人を狂わせる。
 そんなことを感じさせるドキッとするせりふ。
 これの後日談は本日の放送で描かれる。


 今回よりカテゴリーに<AKB48>を追加しました。


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