『不適切にもほどがある!』が最終回を迎えた。
最後はズバッ! とオチをつけて。
宮藤官九郎の作品ってベースは「落語」なんですよね。
いろいろな小ネタや人情や言葉遊びを入れて、最後にサゲる。
起承転結でラストに向かって盛り上げていく手法をとらない。
それと、クドカン作品は「収束」せずに「拡散」する。
同じ冬ドラマだった『春になったら』
これは収束するドラマだ。
ラスト──瞳(奈緒)は結婚するし、父・雅彦(木梨憲武)が癌で亡くなる。
一方、『ふてほど』は対照的だ、
登場人物たちの物語はどれも終わってないし、これからも続く。
ネタバレになるので詳しく書かないが、
ラストの出来事で市郎(阿部サダヲ)たちはこれからもたくましく生きていくのだろう。
純子(河合優美)を助けるために行動するかもしれないし、
現実を受け入れてさまざまな時代を楽しむのかもしれない。
今後、市郎たちにはどんな出会いやドラマが待っているのだろう?
物語はどんどん拡散してどこに着地するのかわからない。
…………………………………………………………………
物語の拡散は作品のテーマでもある。
「未来の可能性はいくらでもある」
「人の選択肢は無限で、人はいくらでも変わることができる」
現に市郎は令和に触れて変わった。
サカエ(吉田羊)は昭和に触れて変わり、
純子はスケバンから女子大生に変わり、
ムッチ先輩(磯村勇斗)はヤンキーからシティボーイに変わり、
真彦(磯村勇斗)は恋愛に目覚め、渚(仲里依紗)も新しい恋を始めた。
井上昌和(中田理智)は科学者ではなくメジャーリーガーを目指し、笑
八嶋智人はバラエティ2本とドラマ1本の仕事を獲得した!笑
ドラマではない現実の人物に目を向ければ、
三原じゅん子は国会議員になり、カトちゃんは80歳になって若い嫁をもらった。
「未来の可能性はいくらでもある」
「人の選択肢は無限で、人はいくらでも変わることができる」
これが作品のメインテーマだろう。
あとは生きていくために必要な姿勢。
「少しのズレなら許して寛容になりましょう」
「分類するのはやめましょう」
など、ミュージカルパートで描かれたテーマだ。
要は「こだわりを捨てろ」ってことでしょうか?
こだわって何かに囚われていると前に進めない。
結果、いつまでたっても変わることができない。
そして、中学の卒業式の時に市郎が生徒たちに語った言葉!
「お前らの未来は面白れえから!」
春になって温かくなりましたし、面白い未来のために一歩踏み出しましょう!
最後はズバッ! とオチをつけて。
宮藤官九郎の作品ってベースは「落語」なんですよね。
いろいろな小ネタや人情や言葉遊びを入れて、最後にサゲる。
起承転結でラストに向かって盛り上げていく手法をとらない。
それと、クドカン作品は「収束」せずに「拡散」する。
同じ冬ドラマだった『春になったら』
これは収束するドラマだ。
ラスト──瞳(奈緒)は結婚するし、父・雅彦(木梨憲武)が癌で亡くなる。
一方、『ふてほど』は対照的だ、
登場人物たちの物語はどれも終わってないし、これからも続く。
ネタバレになるので詳しく書かないが、
ラストの出来事で市郎(阿部サダヲ)たちはこれからもたくましく生きていくのだろう。
純子(河合優美)を助けるために行動するかもしれないし、
現実を受け入れてさまざまな時代を楽しむのかもしれない。
今後、市郎たちにはどんな出会いやドラマが待っているのだろう?
物語はどんどん拡散してどこに着地するのかわからない。
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物語の拡散は作品のテーマでもある。
「未来の可能性はいくらでもある」
「人の選択肢は無限で、人はいくらでも変わることができる」
現に市郎は令和に触れて変わった。
サカエ(吉田羊)は昭和に触れて変わり、
純子はスケバンから女子大生に変わり、
ムッチ先輩(磯村勇斗)はヤンキーからシティボーイに変わり、
真彦(磯村勇斗)は恋愛に目覚め、渚(仲里依紗)も新しい恋を始めた。
井上昌和(中田理智)は科学者ではなくメジャーリーガーを目指し、笑
八嶋智人はバラエティ2本とドラマ1本の仕事を獲得した!笑
ドラマではない現実の人物に目を向ければ、
三原じゅん子は国会議員になり、カトちゃんは80歳になって若い嫁をもらった。
「未来の可能性はいくらでもある」
「人の選択肢は無限で、人はいくらでも変わることができる」
これが作品のメインテーマだろう。
あとは生きていくために必要な姿勢。
「少しのズレなら許して寛容になりましょう」
「分類するのはやめましょう」
など、ミュージカルパートで描かれたテーマだ。
要は「こだわりを捨てろ」ってことでしょうか?
こだわって何かに囚われていると前に進めない。
結果、いつまでたっても変わることができない。
そして、中学の卒業式の時に市郎が生徒たちに語った言葉!
「お前らの未来は面白れえから!」
春になって温かくなりましたし、面白い未来のために一歩踏み出しましょう!