「妾でもいい」
父と妾なつめ(藤倉みのり)の関係を見て、道長(柄本佑)の所に走るまひろ(吉高由里子)。
しかし、道長の口から出た言葉は──
「右大臣家のいちの姫に婿入りすることになった」
選りに選って相手は倫子(黒木華)。
まひろはこう言うしかない。
「倫子様はおおらかなすばらしい姫様です。おめでとうございます」
道長に「お前の話は何だ?」と問われると、
「道長様とわたしはやはり辿る道が違うのだと申し上げるつもりでした。
わたしはわたしらしく自分の生まれて来た意味を探して参ります」
これで、まひろと道長の恋愛は終わった。
道長は「まひろの望む世界を作るべく」、政治と権力の世界へ。
まひろは「自分の生まれて来た意味を探して」、文学の世界へ。
身分の差とすれ違い、
これがもたらした結果だった。
まひろがもう少し素直になっていれば、道長がもう少し言葉が多ければ、
この結果になっていなかったかもしれない。
この会合の後、道長は倫子のもとへ。
姉・詮子(吉田羊)の勧めで、源明子(瀧内公美)とも婚姻を結ぶのであろう。
今後さまざまな女性との関係を結んでいく道長の姿はまさに「光源氏」。
でも、光源氏が常に藤壺を求めていたように、道長はずっとまひろを追い求めている。
脚本・大石静さん、実にお見事!
大河ドラマで、このような恋愛絵巻を描き、「源氏物語」ともリンクさせた。
史実としても大きな破綻はない。
今後たくさんの妻を持つ道長をまひろはどのように考えるのだろうか?
「しょうがない人ね」と思うのだろうか?
直秀(毎熊克哉)が散楽で藤原氏をからかったように、
道長を『源氏物語』でからかっていくのだろうか?
倫子の今後も気になる。
「わたしは道長様をお慕い申し上げております」
「道長様をどうかわたしの婿に。このままでは生涯、猫しか愛でません」
と、父に直訴した情熱の持ち主。
それに何とやって来た道長を強引に押し倒した!笑
でも倫子が道長をまっすぐに見つめた時、道長は目を逸らすんだよな……。
道長の心の中に倫子はいない。
権力闘争の道具と考えているのかもしれない。
聡明な倫子のことだから、いずれこのことに気づくだろう。
気づいた時、倫子はどう反応するのか?
………………………………………………………………………………………
源明子は藤原家を憎悪する人物として登場した。
父・源高明を死に追いやった恨みを抱え、
「わたしの心と体などどうなってもいいのです」
「必ずや父上の恨みを晴らしてみせます」
強烈なキャラの登場だ。
ちなみに僕は瀧内公美さんのファンだ。
amazonのCMでおなじみ。
『新空港占拠』は作品的にイマイチだったが、『リバーサルオーケストラ』はよかった。
なつめの娘さわ(野村麻純)が登場。
学問はないが、聡明な女性で、まひろの心の機微をすぐに見て取った。
まひろの良き友人になりそうだ。
藤原道綱(上地雄輔)、まひろの弟・藤原惟規(高杉真宙)は癒し枠。
つらい道長やまひろの心を軽くしてくれる存在になりそう。
今回、惟規は、道長と別れて戻って来たまひろに「飲みなよ」と酒を勧めた。
倫子の父・源雅信(益岡徹)はともかく娘に甘い。
道長との結婚に前向きではなかったが、「泣くほど好きなら仕方がないのう」
藤原実資(秋山竜次)はクソ真面目キャラだと思ったが、実はスケベ!
「おおっ、見えておる」
権力欲や嫉妬もあって、実に人間的な人物だ。
藤原宣孝(佐々木蔵之介)はまひろの婿捜しに躍起。
「いいことを思いついたぞ!」と婿として実資にアプローチ。
裸が透けて見える天女の絵も送るような世故に長けた人物。
陰謀パートや道長・まひろパートが重い分、上記の人々が作品を明るくしている。
父と妾なつめ(藤倉みのり)の関係を見て、道長(柄本佑)の所に走るまひろ(吉高由里子)。
しかし、道長の口から出た言葉は──
「右大臣家のいちの姫に婿入りすることになった」
選りに選って相手は倫子(黒木華)。
まひろはこう言うしかない。
「倫子様はおおらかなすばらしい姫様です。おめでとうございます」
道長に「お前の話は何だ?」と問われると、
「道長様とわたしはやはり辿る道が違うのだと申し上げるつもりでした。
わたしはわたしらしく自分の生まれて来た意味を探して参ります」
これで、まひろと道長の恋愛は終わった。
道長は「まひろの望む世界を作るべく」、政治と権力の世界へ。
まひろは「自分の生まれて来た意味を探して」、文学の世界へ。
身分の差とすれ違い、
これがもたらした結果だった。
まひろがもう少し素直になっていれば、道長がもう少し言葉が多ければ、
この結果になっていなかったかもしれない。
この会合の後、道長は倫子のもとへ。
姉・詮子(吉田羊)の勧めで、源明子(瀧内公美)とも婚姻を結ぶのであろう。
今後さまざまな女性との関係を結んでいく道長の姿はまさに「光源氏」。
でも、光源氏が常に藤壺を求めていたように、道長はずっとまひろを追い求めている。
脚本・大石静さん、実にお見事!
大河ドラマで、このような恋愛絵巻を描き、「源氏物語」ともリンクさせた。
史実としても大きな破綻はない。
今後たくさんの妻を持つ道長をまひろはどのように考えるのだろうか?
「しょうがない人ね」と思うのだろうか?
直秀(毎熊克哉)が散楽で藤原氏をからかったように、
道長を『源氏物語』でからかっていくのだろうか?
倫子の今後も気になる。
「わたしは道長様をお慕い申し上げております」
「道長様をどうかわたしの婿に。このままでは生涯、猫しか愛でません」
と、父に直訴した情熱の持ち主。
それに何とやって来た道長を強引に押し倒した!笑
でも倫子が道長をまっすぐに見つめた時、道長は目を逸らすんだよな……。
道長の心の中に倫子はいない。
権力闘争の道具と考えているのかもしれない。
聡明な倫子のことだから、いずれこのことに気づくだろう。
気づいた時、倫子はどう反応するのか?
………………………………………………………………………………………
源明子は藤原家を憎悪する人物として登場した。
父・源高明を死に追いやった恨みを抱え、
「わたしの心と体などどうなってもいいのです」
「必ずや父上の恨みを晴らしてみせます」
強烈なキャラの登場だ。
ちなみに僕は瀧内公美さんのファンだ。
amazonのCMでおなじみ。
『新空港占拠』は作品的にイマイチだったが、『リバーサルオーケストラ』はよかった。
なつめの娘さわ(野村麻純)が登場。
学問はないが、聡明な女性で、まひろの心の機微をすぐに見て取った。
まひろの良き友人になりそうだ。
藤原道綱(上地雄輔)、まひろの弟・藤原惟規(高杉真宙)は癒し枠。
つらい道長やまひろの心を軽くしてくれる存在になりそう。
今回、惟規は、道長と別れて戻って来たまひろに「飲みなよ」と酒を勧めた。
倫子の父・源雅信(益岡徹)はともかく娘に甘い。
道長との結婚に前向きではなかったが、「泣くほど好きなら仕方がないのう」
藤原実資(秋山竜次)はクソ真面目キャラだと思ったが、実はスケベ!
「おおっ、見えておる」
権力欲や嫉妬もあって、実に人間的な人物だ。
藤原宣孝(佐々木蔵之介)はまひろの婿捜しに躍起。
「いいことを思いついたぞ!」と婿として実資にアプローチ。
裸が透けて見える天女の絵も送るような世故に長けた人物。
陰謀パートや道長・まひろパートが重い分、上記の人々が作品を明るくしている。