平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

遺伝子(DNA)で考えれば「国境」はなくなる。目に見えることだけが真実ではない。

2024年03月20日 | その他
 休日なので遺伝子の話をしよう。
 休日だから、ゆったりと1000年、2000年、あるいは10万年の長い時間のことを考えたいのだ。

 今更と言われるかもしれないが、人の個体は「父」と「母」の遺伝子から出来ている。
 その「父」と「母」はそれぞれの「父(祖父)」と「母(祖母)」の遺伝子からできていて、
 それを10代さかのぼれば、2の10乗=1024。
 僕たちは1024名の遺伝子から出来ていることになる。
 ちなみに11代さかのぼれば2048 12代さかのぼれば4096になり、ここからは膨大な数字になる。

『DNAの旅』という動画がある。
・英国人
・バングラディッシュ人
・クルド人
 彼らは自分の国に誇りを持っていて、嫌いな国がある。
「私はドイツ人が嫌いだ」
「インドとパキスタンかな」
「トルコ人、いやトルコ政府が嫌いです」

 そんな彼らが自分のDNAをたどっていったら?
 ドイツ人が嫌いだと言っていた英国人にドイツ人のDNAがあった。
 バングラディシュ人にはインド、パキスタンのDNAが。
 クルド人にはトルコ人のDNAが。
 といった感じで、
 動画に出演したすべての人が国境を越えて、さまざまな国・民族のDNAを持っていた。

 この動画のメッセージを読み解くと、こうなる。
・国の違いでいがみ合うのは間違っている。
・たまたま国境があり、その土地の文化があるだけ。
・目に見えることだけが真実ではない。

 これで戦争や紛争がなくなるとは思わないが、ひとつの気づきにはなる。

 われわれに関して言えば、日本人、韓国人、中国人、みんな同じ顔をしている。
 つまりDNAはかなり近い。
 …………………………………………………………………

 人類のルーツは更新世にアフリカで棲息していた1280人だと言われている。
 よく1280人という具体的な数字を出せるな……。
 でも人類の遺伝子の多様性が少ないことから、この数字を割り出せるらしい。
 そして、この1280人がやがてホモ・サピエンスになり、
 ネアンデルタール人やデニソワ人などと戦い、全滅させて現在に至る。
 ちなみに現代人にもネアンデルタール人、デニソワ人などの遺伝子は混じっているらしい。

 このように「遺伝子・DNA」の視点で考えるだけで、いろいろなものが見えて来る。
 自分という存在がちっぽけなものであることがわかるし、
 国境というものが虚構であることがわかるし、
 目に見えるものだけがすべてではないということがわかる。

 さて1280人から80億に増えた人類。
 これを滅ぼすのは何だろう?
・地球環境の変化?
・ウイルス?
・隕石?
・核戦争?
 人類はこのまま繁栄するとは思えないんだよね。
 だって人の意識や思考はヴァージョンアップしていないから。


※関連サイト
「DNAの旅」 日本語字幕版(YouTube)

コメント (2)
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