「ならば、どうすればいいのか!? どうすればいいのか、言ってみろ!
勝手なことばかり言うな!」
確かにな。
「遠い国」へ行くのもダメ。
「妾(しょう)」もダメ。
道長(柄本佑)が怒るのも仕方がない。
道長はまひろ(吉高由里子)といっしょになるために模索している。
だが、これは身分が上の男側の論理。
まひろは「北の方(正妻)」を望んでいる。
道長に正妻がいるのを見ているのがつらい。
今ふうに言えば「わたしが一番でなきゃイヤだ」という感じだろう。
でも現実的には不可能なのだ。
まひろもそれはわかっている。
でも割り切れない。
このふたりの恋はどこに行くのだろう?
道長はこれでまひろを見限ってしまうのか?
今回のラストで「父上、お願いがあります」と言ったが、兼家(段田安則)に何を頼むのか?
「藤原為時の姫、まひろと結婚させてください」と頼むのか?
ドラマとしては、その方が盛り上がる。
でも兼家はまひろのことを「虫けら」と呼ぶ男だからなあ……。
一方、まひろ。
まひろは家計のために『長恨歌』を筆写していた。
『長恨歌』~唐の玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋の詩だ。
「詞中有誓両心知」~言葉の中にふたりだけに分かる言葉があった
「七月七日長生殿」~七月七日、長生殿
「夜半無人私語時」~誰もいない夜中、親しく語った時の言葉である
「在天願作比翼鳥」~天にあっては、願わくは比翼の鳥となり
「在地願為連理枝」~地にあっては、願わくは連理の枝となりたい
玄宗と楊貴妃は結局、添い遂げることができなかった。
まひろは「長生殿で愛を語り合った玄宗と楊貴妃」を「廃屋で愛を語り合った自分と道長」に
重ね合わせていたのだろう。
そして、おそらくまひろは気づく。
・物語の世界は慰めを与えてくれる。
・物語の世界なら男女は自由に恋愛できる。
『源氏物語』の桐壺帝と桐壺更衣のエピソードは、道長とまひろの関係に似ている。
桐壺帝は身分の低い桐壺更衣を愛した。
だが、桐壺更衣は他の妃たちの嫉妬や嫌がらせで死んでしまう。
その桐壺更衣が産んだのが、光源氏だ。
やがて光源氏は母とそっくりの藤壺に熱愛する。
しかし藤壺は帝の寵愛を受けていて手を出すことができない。
光源氏は藤壺を求めて、女性遍歴を重ねていく。
・桐壺帝 =道長
・桐壺更衣=まひろ
・光源氏 =道長
・藤壺 =まひろ
ドラマと『源氏物語』がリンクして来ましたね。
道長とまひろの悲恋は、桐壺帝が桐壺更衣を愛した悲恋と同じ。
道長がまひろを求めて追いかける姿は、光源氏が藤壺を求める姿と同じ。
光源氏に藤壺を追いかけさせる設定を作ったまひろは少し意地悪だ。笑
………………………………………………………
その他のことでは──
・一条天皇、七歳で即位
・高御座に生首
・花山院の呪詛
外れた数珠が北斗七星の形、一条天皇の即位のお召し物にも北斗七星。
・兼家、摂政に。道隆(井浦新)、道兼(玉置玲央)も出世
・詮子(吉田羊)国母に
・欲のない、かわいい道綱(上地雄輔)
・道隆の子、伊周(三浦翔平)登場~公の場で父の悪口
・道兼を上手く丸め込む兼家の腹黒
・まひろの父、為時(岸谷五朗)の式部丞・失職
・まひろ、摂政・兼家に直談判←「お前、すごいな」by宣孝(佐々木蔵之介)
・宣孝、まひろの結婚相手を探す宣言。「容姿もまあまあ」と、まひろをさりげなくdisる。
・いざとなると、京風を捨ててはっきり物を言う倫子さま(黒木華)
「それはむずかしいわ」「おやめなさい!」
・倫子さま、想い人がいる宣言。欲しいものは勝ち取る宣言←実は肉食系!
実に内容が濃い。
勝手なことばかり言うな!」
確かにな。
「遠い国」へ行くのもダメ。
「妾(しょう)」もダメ。
道長(柄本佑)が怒るのも仕方がない。
道長はまひろ(吉高由里子)といっしょになるために模索している。
だが、これは身分が上の男側の論理。
まひろは「北の方(正妻)」を望んでいる。
道長に正妻がいるのを見ているのがつらい。
今ふうに言えば「わたしが一番でなきゃイヤだ」という感じだろう。
でも現実的には不可能なのだ。
まひろもそれはわかっている。
でも割り切れない。
このふたりの恋はどこに行くのだろう?
道長はこれでまひろを見限ってしまうのか?
今回のラストで「父上、お願いがあります」と言ったが、兼家(段田安則)に何を頼むのか?
「藤原為時の姫、まひろと結婚させてください」と頼むのか?
ドラマとしては、その方が盛り上がる。
でも兼家はまひろのことを「虫けら」と呼ぶ男だからなあ……。
一方、まひろ。
まひろは家計のために『長恨歌』を筆写していた。
『長恨歌』~唐の玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋の詩だ。
「詞中有誓両心知」~言葉の中にふたりだけに分かる言葉があった
「七月七日長生殿」~七月七日、長生殿
「夜半無人私語時」~誰もいない夜中、親しく語った時の言葉である
「在天願作比翼鳥」~天にあっては、願わくは比翼の鳥となり
「在地願為連理枝」~地にあっては、願わくは連理の枝となりたい
玄宗と楊貴妃は結局、添い遂げることができなかった。
まひろは「長生殿で愛を語り合った玄宗と楊貴妃」を「廃屋で愛を語り合った自分と道長」に
重ね合わせていたのだろう。
そして、おそらくまひろは気づく。
・物語の世界は慰めを与えてくれる。
・物語の世界なら男女は自由に恋愛できる。
『源氏物語』の桐壺帝と桐壺更衣のエピソードは、道長とまひろの関係に似ている。
桐壺帝は身分の低い桐壺更衣を愛した。
だが、桐壺更衣は他の妃たちの嫉妬や嫌がらせで死んでしまう。
その桐壺更衣が産んだのが、光源氏だ。
やがて光源氏は母とそっくりの藤壺に熱愛する。
しかし藤壺は帝の寵愛を受けていて手を出すことができない。
光源氏は藤壺を求めて、女性遍歴を重ねていく。
・桐壺帝 =道長
・桐壺更衣=まひろ
・光源氏 =道長
・藤壺 =まひろ
ドラマと『源氏物語』がリンクして来ましたね。
道長とまひろの悲恋は、桐壺帝が桐壺更衣を愛した悲恋と同じ。
道長がまひろを求めて追いかける姿は、光源氏が藤壺を求める姿と同じ。
光源氏に藤壺を追いかけさせる設定を作ったまひろは少し意地悪だ。笑
………………………………………………………
その他のことでは──
・一条天皇、七歳で即位
・高御座に生首
・花山院の呪詛
外れた数珠が北斗七星の形、一条天皇の即位のお召し物にも北斗七星。
・兼家、摂政に。道隆(井浦新)、道兼(玉置玲央)も出世
・詮子(吉田羊)国母に
・欲のない、かわいい道綱(上地雄輔)
・道隆の子、伊周(三浦翔平)登場~公の場で父の悪口
・道兼を上手く丸め込む兼家の腹黒
・まひろの父、為時(岸谷五朗)の式部丞・失職
・まひろ、摂政・兼家に直談判←「お前、すごいな」by宣孝(佐々木蔵之介)
・宣孝、まひろの結婚相手を探す宣言。「容姿もまあまあ」と、まひろをさりげなくdisる。
・いざとなると、京風を捨ててはっきり物を言う倫子さま(黒木華)
「それはむずかしいわ」「おやめなさい!」
・倫子さま、想い人がいる宣言。欲しいものは勝ち取る宣言←実は肉食系!
実に内容が濃い。