「三成の遺言」
★これまでの物語の流れで言えば、兼続(妻夫木聡)たち上杉は家康(松方弘樹)と戦わなければならない。
悪漢・家康に頭を下げることは、人としての美しい姿である<義>に反することだから。
しかし歴史事実としては上杉は家康と戦わない。
この点をどう納得いくように説明するかが今回のポイント。
そこで持って来たのが三成(小栗 旬)の遺言。
「生きて、我らの正義を後世に伝えよ」
まあ、説明としてはぎりぎり合格点の60点でしょうか?
兼続が「生きて、我らの正義を後世に伝えよう」と言ったら不合格でしたけどね。
★今回は作劇としては見事だった。
斬首の三成。
最期に初音(長澤まさみ)に叫んだ「兼続に伝えよ」と次に三成は何を言おうとしていたのか?
「生きて、我らの正義を後世に伝えよ」なのか「毛利と共に家康と戦え」なのか?
この辺がミステリー仕立てになっている。
おまけに三成の遺言が初音→福島正則(石原良純)→小早川秀秋(上地雄輔)と少しずつ語られていくのもいい。
なかなか上手い作劇。
そしてこれは三成の心情描写にもなっている。
三成は最期の最後まで豊臣家のことを考えていたんですね。
福島に秀頼のことを頼み、秀秋に「自分を逃がせ」「毛利を動かして共に戦い、流れを変えること」を促す。
特に秀秋とのことは印象的。
三成は最後の最後まで家康を倒すことを考えていた。
何という不屈の思い! 普通なら諦めてしまう。
これで三成というキャラクターが<不屈のキャラ>になった。
そして秀秋が「自分はそんなことの出来る器ではない」と断ると、考えを切り替えて「生きて、我らの正義を後世に伝えよ」と兼続に託す。
今回はというより前回の関ヶ原も含めて主役は三成でした。
この作品は兼続以外が主役の時は、いい話になるんですよね。
それは直江兼続という主人公を選んでしまったせいなのか、脚本のせいなのか、妻夫木さんの演技力のせいなのかよくわかりませんが。
さて次回はいよいよ家康との対面、対決。
主人公としての腕の見せ所!
主人公になって下さいよ、兼続!
★これまでの物語の流れで言えば、兼続(妻夫木聡)たち上杉は家康(松方弘樹)と戦わなければならない。
悪漢・家康に頭を下げることは、人としての美しい姿である<義>に反することだから。
しかし歴史事実としては上杉は家康と戦わない。
この点をどう納得いくように説明するかが今回のポイント。
そこで持って来たのが三成(小栗 旬)の遺言。
「生きて、我らの正義を後世に伝えよ」
まあ、説明としてはぎりぎり合格点の60点でしょうか?
兼続が「生きて、我らの正義を後世に伝えよう」と言ったら不合格でしたけどね。
★今回は作劇としては見事だった。
斬首の三成。
最期に初音(長澤まさみ)に叫んだ「兼続に伝えよ」と次に三成は何を言おうとしていたのか?
「生きて、我らの正義を後世に伝えよ」なのか「毛利と共に家康と戦え」なのか?
この辺がミステリー仕立てになっている。
おまけに三成の遺言が初音→福島正則(石原良純)→小早川秀秋(上地雄輔)と少しずつ語られていくのもいい。
なかなか上手い作劇。
そしてこれは三成の心情描写にもなっている。
三成は最期の最後まで豊臣家のことを考えていたんですね。
福島に秀頼のことを頼み、秀秋に「自分を逃がせ」「毛利を動かして共に戦い、流れを変えること」を促す。
特に秀秋とのことは印象的。
三成は最後の最後まで家康を倒すことを考えていた。
何という不屈の思い! 普通なら諦めてしまう。
これで三成というキャラクターが<不屈のキャラ>になった。
そして秀秋が「自分はそんなことの出来る器ではない」と断ると、考えを切り替えて「生きて、我らの正義を後世に伝えよ」と兼続に託す。
今回はというより前回の関ヶ原も含めて主役は三成でした。
この作品は兼続以外が主役の時は、いい話になるんですよね。
それは直江兼続という主人公を選んでしまったせいなのか、脚本のせいなのか、妻夫木さんの演技力のせいなのかよくわかりませんが。
さて次回はいよいよ家康との対面、対決。
主人公としての腕の見せ所!
主人公になって下さいよ、兼続!