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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

コード・ブルー 第6話

2008年08月08日 | 職業ドラマ
★感情移入しない男・藍沢(山下智久)が涙。
 「耕作にたくさんお菓子を買ってあげたい」
 感情を封印した藍沢も自分のことを思ってくれる人の想いには心動かさずにはいられなかった。
 藍沢とおばあちゃんの間には泣き笑いの様々な思い出があったのだろう。

 人はそれぞれに何かを背負っている。
 藍沢にはおばあちゃんと過ごした時間。教えてくれた愛情。
 藤川(浅利陽介)は故郷の期待。母親への想い。
 はるか(比嘉愛未)は優秀な兄姉への劣等感。家族からの疎外感。
 他人が何かを背負っていることを理解できた時に人はお互いを理解し合えるのだろう。
 今回、藍沢の涙を皆が理解した様に。
 藤川とはるかに奇妙な連帯感が生まれた様に。

★藤川とはるかの関係は面白い。
 はるかは黒田(柳葉敏郎)から冷たくされている藤川と自分を重ね合わせている。
 また患者の心を意識せずに掴んでしまう藤川の資質をうらやましく思っている。
 藤川のおかげで患者の上村(北見敏之)から「ありがとう」と言われることも出来た。
 名コンビだ。
 藤川は決してイイ男でなく医者としても優秀ではないけれど、はるかにはピタリとはまる。
 藍沢とは絶対に合わない。
 はるかも藍沢も自分の感情や弱さを見せないタイプだからだ。
 ふたりがいっしょに暮らしたら心が通じ合わないギスギスした関係しか得られないだろう。
 藤川と美帆子(戸田恵梨香)も名コンビだが、絶対恋愛には発展しない。
 ここに人と人の相性の不思議さを感じさせる。

★恵(新垣結衣)
 キャラクターの描き込みとしては恵が弱いな。
 世間をあまりよく知らないお嬢様の医者としてのみ描かれている。
 むしろ医療ミスで訴えられている三井(りょう)の方が描き込みがすごい。
 それは恵が心を開いていないからだ。
 はるか以外に感情を他人にぶつけていないからだ。
 やはり人間関係がキャラを作る。
 藤川が魅力的になってきたのははるかとの関係が出来たから。
 恵は今後誰とどんな関係を結ぶのだろう。


コメント
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