平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

花ざかりの君たちへ 第9話

2007年08月29日 | 学園・青春ドラマ
★対立があるとドラマになる。
 生徒たちを管理しようとする教師・北浜(稲垣吾郎)。
 言いがかりに近い形で中津秀一(生田斗真)を追いつめる。
 中津のために闘う芦屋瑞稀(堀北真希)たち。
 生徒たち。花桜会。
 共に闘う人間が増えていく、横一列に並んで闘いに挑むというのはエンタテインメントの王道だが、見ていてわくわくする。
 ただ残念なのは敵である北浜が人物として弱いこと。
 11話を費やして描写された「女王の教室」の阿久津真夜先生と比べるのはコクだが、「教師の権力をふりかざしていじめてるだけじゃん」という瑞希のせりふや「俺たちはあんたの弟じゃない」という佐野 泉(小栗 旬)の言葉の方が正論だから北浜に共感できない。
 確かに北浜やっていることは権力をふりかざしているだけ。(カンニングペーパーは北浜が仕組んだこと?)
 また、いい大人なら生徒たちと弟は違うことぐらい認識できているはず。弟の反省があって、生徒の自主性を尊重しつつどう向き合うか?と考えるのが大人。北浜はバランス感覚に欠けている。あるいは「女王…」の阿久津先生は必要な時には命がけで生徒を助けた。(もっともこの作品の趣旨として、人物のリアリティを求めるのは意味のないことかもしれないが)
 瑞希たちに言われてすぐに納得してしまうことも1話完結の哀しさか。
 ゆるい対立図式であった。
 敵は強く、視聴者も納得できる信念を持っていなければならない。

★この作品で中津君の存在は大きい。
 瑞希と勉強してベタベタ。いわく「勉強にはスキンシップが大切」
 佐野が物理のノートをまとめてくれて「佐野、泣いてもいいですか?」
 瑞希に「中津といっしょじゃないと楽しくないぜ」と言われて有頂天、勝手にひとり相撲。
 「最近ホモセクシュアルということに何の違和感もなくなってきた」
 「あと一押しすれば、瑞希も禁断の恋に目覚めるかもしれない」
 そんな中津に嫉妬して気絶させる佐野もリアクションとしていい。

 さて物語はいよいよ佳境。
 佐野の全国大会が近いようだし、瑞希のことを名前で呼んだ。
 中津も瑞希が女であることを知ってしまって。
 さあ、どう盛り上げまとめるか?


コメント (2)
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