平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ホタルノヒカリ 第6話

2007年08月16日 | 恋愛ドラマ
★最近、ひとり相撲が流行りである。
 「花ざかりの君たちへ」の中津くん。瑞希のことでああだこうだと悩んでいる。
 「プロポーズ大作戦」の健も。
 そして、その最たるものが蛍(綾瀬はるか)。
 マコト(加藤和樹)のことで勝手に悩み、自分が原因でドツボにはまっていく。

 例えば、オトナの女。
 オトナの女は心が広い。だからダブルデートも許す。
 オトナの女はセクシーにゆーわく。だからウィンク。でも「眠いんですか?」
 オトナの女の聞く音楽はボサノバ→会話が続かない。

 時代は内向の時代。
 自分の中で自己完結して勝手に悩んで、外にぶつかって行こうとしない。
 その時代を象徴するヒロインが螢なのだ。
 その内向のヒロインが「脱・干物女」でがんばるから共感を集める。
 この作品の魅力はこんな所にあるのでは?

 そして、この作品、螢のひとり芝居の相手役に高野部長(藤木直人)がいることがミソ。
 高野部長の役回りは螢が行うひとり芝居の聞き役なのだが、これが楽しいかけ合い漫才になる。
 螢がボケで部長がツッコミ。
 同時に高野が螢のよきアドバイザー、行動を起こさせるきっかけになっている。
 螢の様なキャラは自分からはなかなか行動を起こさないからね。
 高野の様な存在が必要。
 面白い構図だ。

★また今回、螢は高野と別居中の奥さんのことに共感する。
 それは螢の心が外に開いてきた現れ。
 高野との関わりが螢に心を外に向かわせた。
 それがマコトとの恋愛になり、高野への共感となった。

★それにしても螢のリアクションって面白い。
・デートが盛り上がらなくて
 →「恋愛をさぼっていた罰。デートも満足にできないなんて」
・うまくいかなかったデートの後、マコトから来たメール。高野に出ろと言われて。
 →「私に死ねということですか」
・高野にセクシーポーズをして
 →「くらくらしますぅ?」
・ドライブ中の質問
 →「血液型は?」「好きな食べ物は?」「中学生の質問か?」
・ドライブ中、昨夜飲んだビールでトイレに行きたくなり
 →「宇宙の塵になりたい」
・泥酔したマコトが家にやってきて
 →散らかし上手の同居人『おたかさん』を設定。部長には「散らかし上手は君だ」と突っ込まれる。
・マコトとうまく行って
 →「マコトさん」「螢さん」を連呼。自分たちを称して「出来たてのラブラブ・バカップル」

 視聴者は、螢ワールドの1時間を楽しむ。

★今後の課題
 ラブラブバカップルになった螢たちの次の課題は、まさに高野の指摘だ。
「彼は君が干物女であることに気づいていない。舞い上がる所などはミステリアスな魅力だと思っている」
 自分のありのままの姿を見せないと恋愛など永続きしない。
 それをふたりはどう克服していくか?

★追記
 マコトの傍で寝ている螢を見ての高野の感想が的確だ。
 「ヘビ女、カメ女、顔なし女……、でも今はただの女だ」

★追記
 縁側でマコトは「タカノ」と書かれたサンダルを見たはずだったのだが、そのことに関するリアクションがなかった。
 見間違いだったのだろうか?
 →「タカノ」と書かれていたとご指摘をいただきました。つまり名前も偽装したということ! 恐るべし火事場のアホ力!!

★追記
 内向の時代のヒロインが螢だと書いたが、ヒーローは「結婚できない男」の信介。
 この作品の企画意図は「結婚できない男」の女版?


 
コメント (4)
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