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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

プロポーズ大作戦 第7回

2007年05月29日 | 研究レポート
 「プロポーズ大作戦」の恋人たちに課せられた障害は「自分の殻」。
 第7話の健はその自分の殻を破れなかった。
 ただひと言、目を見つめて「好きだ」と言えばいい。
 だが健は出来ない。場所やきっかけにこだわって、王様ゲームで王様になったら「廊下でふたりきりにしてくれ」と榎戸(平岡祐太)に頼み込む始末。
 健は12年間、礼(長澤まさみ)にこんな対応をしてきたのだろう。
 だから礼に「時々見せるやさしさ」や「冗談」ととられたりする。
 エリ(榮倉奈々)と鶴見尚(濱田岳)は今回くっついた。エリはブーケをもらい、鶴は風船をもらったから(伏線)いずれはこうなると思っていたが、その理由は鶴がストレートに気持ちをぶつけたから。
「エリは俺の憧れだ。憧れが都合のいい女になるな!涙を流すな!」
 多田(藤木直人)もボケキャラだが、気持ちを伝えるのにストレートなタイプ。
 このふたりの対極に健がいる。(キャラの描き方)
 対極といえば「花より男子」の道明寺。
 彼は臆することなく、キザなせりふで気持ちを語る。フジテレビは「花より男子」を意識して、健の様なキャラを作ったのかもしれない。

 さて恋愛ドラマの障害・カセは様々だ。
★「花より男子」は家柄。恋のライバル。すれ違い。記憶喪失。
★「花嫁とパパ」は父親・母親。
★「クロサギ」は相手が詐欺師。
★「ホテリアー」は相手が買収相手。
★「タイヨウのうた」は病気。
★「涙そうそう」は兄と妹。

 この作品のように自分自身が障害というのは珍しい。
 男の子のイジイジは見ていてつらいからだ。
 それをここまで見せるのは、作家さんの力量と山下くんの魅力だろう。
 同類の作品としては「結婚できない男」。
 この作品の障害も主人公が、ひとりの生活が好きで結婚否定論者であること。主人公は自分の生活という殻に閉じこもって、他人に踏み出そうとしない。あるいは自分の無器用さを知っていて他人に踏み出すことを怖れている。
 その他の同類の作品として、バラエティだが「あいのり」。
 ここで描かれる若者たちは自分の気持ちを表現できなくてイジイジしている。
 現在の若者たちは恋愛にストレートな様でいて、実際はそうでもないのかな?
 健の人物像は今の若者たちにどう映るのだろう?


コメント
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