NHK クローズアップ現代
22.12.12 放送分
新海誠、エンターテインメントを語る。未公開インタビュー
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pvqdx5GOng/
22.12.12 放送分
新海誠、エンターテインメントを語る。未公開インタビュー
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pvqdx5GOng/
(一部を抜粋)
例えば、2011年というのはもう随分昔のことですから、今の10代、特に被災していない地域の10代にとっては、教科書の中の出来事だと思います。でも、映画を見ている最中は鈴芽になることができるし、教科書の中の出来事だと思っていたことと自分がつながっているということを知ることができるかもしれない。それはもしかしたら、ほかの分野ではできない、エンタメだからこそできる意味のある仕事のような気がします。
(前略)起きた出来事を物語で考える。最初は事実の記録や記憶であったものが、だんだん物語のかたちになっていって、残って伝えられていくということを、人は1000年、2000年繰り返してきた。(……中略……)だったら、エンタメにしかできないことがあるだろうと思いたいですし、信じています。何を言われても、それが僕たちの仕事なんだと思います。
エンターテインメントの力は、共感させること、感情移入させることだと思います。誰かに共感するとか感情移入するっていうのは、すごく不思議な力だと思うんですよ。なぜ僕たちは誰かに共感できるのか。一番強く生きていくのであれば、誰かに共感したり感情移入したりせずに、自分にとって有利な目標に向かって真っすぐ自分のためだけを考えて歩いていけばいいのに、僕たちはそれができないわけです。だから、共感や感情移入が人間社会をちゃんと社会のかたちとしてキープさせ続けている、ぎりぎりの要石のようなものだと思います。…………
eminus このほか、われわれが創作に携わるうえで(ことエンターテインメントに限らず、純文学であっても)、……あるいは、だれかの作品を批評の俎上に載せるうえでも、ぜひ心に留めておきたい言葉がたくさん見受けられました。
☆☆☆☆☆☆☆
NHK おばんですいわて
“すずめの戸締まり” 新海誠監督 岩手を選んだ苦悩と覚悟
https://www.nhk.jp/p/ts/GV37P3QRV4/blog/bl/prAM3NPgLr/bp/pLEzDPBgV8/
eminus 大綱は「クローズアップ現代」の内容と同じですが、被災地であり、物語の終着の地である岩手を訪れた際のインタビューだけに、言葉にいっそうの重みを感じます。