少し前のことですが絵の友達から「ヨ-ロッパへ一緒に絵を描きに行こうよ。」と誘われることがよくありました。(それも一人や二人ではありません。)なんでこんな爺さんにお呼びがかかるのだろうと思いましたが、その時は「コンナニモテルナンテ俺モ満更デハナイナ」と思っていました。
ところが後でよく考えてみると、先方の意図は別のところにあることがわかりました。スケッチ旅行ではスケッチポイントへ行く道を訊いたり、お昼になるとレストランでメニューを見ながら食事を注文するので、現地の人と会話する機会が多いのですが、カタコトでも英語とフランス語が話せるので便利だと思われたのです。、要するに添乗員代わりをさせようというだけのこと というのがわかって少しがっかりしました。(日本ではコンビニおにぎりという優れモノがあるのでレストランはほとんど利用しません。時間がもったいないのでいつも右手に絵筆、左手におにぎりを持って絵を描いています。)
道理で誘ってきたのはかって何回か行った欧州スケッチツアーでご一緒したことのある方ばかりでした。
ヒートホールンはヨーロッパで絵を描く人なら誰でも一度は来たいと言われているところだそうです。絵はその村外れ。この先は大きな湖になっています。
旅行9日目は私にとって長年の夢だったヒートホールンを訪れました。行ったのは5月初旬。オランダ北部に位置するこの村はやっと春を迎えた頃で、茅葺の家の庭を飾る花々はまだ咲いていませんでしたので色どりはありませんでした。それに生憎の雨模様、訪れるにはベストのタイミングではなかったのですが、それでも魅力充分の所でした。
絵はそんなヒートホールンの村の水辺風景です。
ヒートホールンについては今回を含めて3回UPする予定ですが、私の絵だけではその魅力を描きつくせないので下記のネット記事「オランダ、スローライフ・水郷の村『ヒートホールン』で田舎暮らし!」をご覧ください。オランダ政府観光局提供の写真と動画を見ることができます。
ルクセンブルグ市で泊った翌朝、マーストリヒトに向けて出発しました。ここはもうオランダです。古い教会の側らに(時間とともに旅の記憶が薄れてきていますが訪れた聖セルファース教会だと思います)営業中のカフェを見て、特に古びた教会の外壁と派手な赤と黄色のテントのミスマッチに絵心を惹かれました。
お昼はアメリカ大統領のオバマ氏やクリントン氏の来訪時の担当シェフだったという人が経営するレストランでポーク料理の昼食。午後はフェンローへ移動しました。ここで10年に1度開催されるという花博 フロリアード2012 を見学しましたが広い会場を2万歩近く歩き疲れました。
旧市街ではつい先日同国のギョーム皇太子とベルギー伯爵令嬢のロイヤルウェディングが行われたノートルダム大聖堂などを見学、その後は自由時間となりました。
せっかくの機会なのでMFさんご夫妻と連れだって下の街「グルンド」に行くことにしました。NHKTV「世界ふれあい街歩き」で見たエレベータに乗れば簡単だと思いましたが、それがなかなか見つかりません。何度か道を訊いてやっとそのエレベーターを探し当てました。ところが最後に道を訊いた家族連れの男性は「これは地下駐車場へ行きますが下の街には行きません」と言うのです。ここまで探しても見つからないならしかたがないので諦めようと思いました。そのときタイミング良くドアが開いて、中からぞろぞろと人が降りてきました。自転車を押している人もいます。やはりこれがお目当てのエレベーターだったのです。
20人は乗れる大きなエレベーターです。途中の地下駐車場のさらに下に降りると、グルンドに着きました。絵はその下の街を流れるベトリュス川に架かる橋から上の街をみた風景です。
デッサンをするとき長い直線を引くことがよくあります。定規を利用すれば簡単ですがそれでは絵が死んでしまいます。水平線や舟のポール、電柱などをいかにそれらしく真っ直ぐ引けるかが絵の出来栄えを左右するといってもよいと思いますが先日NHKTV 「ためしてがってん・・・音のリズムと脳の関係」を見て合点がいきました。それによると「かけ声」が眠った能力を引き出すそうで真っ直ぐに線を引くには「スー」というかけ声とともに線を引くだけでよいとのことです。ちなみにゴルフで飛ばしたい時は「ガァァァー」というかけ声とともにドライバーを打つと20ヤード飛距離が伸びるとのこと。今はゴルフをしませんが昔ゴルフに夢中になっていた頃知っていればドラコン賞を貰えたかもしれません。
絵は6日目にジェンバルを発って訪れたオルヴァル近郷の水辺の風景です。
ジェンバルでは夕食まで少し時間があったので湖畔を散歩しました。我々の旅仲間の中に、ハネムーンカップルが一組いましたが、さすがに若い人は元気で、夫君はホテルに旅装を解くやいなや湖畔を一周するジョギングに挑戦していました。30分-40分ほどで一周できるとのことでした。
絵はその時の湖畔の風景です。対岸にはお金持ちの別荘が建ち並びます。両陛下もこのベンチにお座りになって暮れゆく湖をご覧になったのではないかと想像します。
イタリアの旅から今日帰りました。生憎風邪をひいて体調は万全ではありませんでしたが、細かいところまで気配りのできる素敵な添乗員さんに恵まれ、楽しく旅をすることができました。紅葉のドロミテや湖水地方を巡り、絵を何枚か描きましたので少し後になりますがいずれまた載せていきたいと思っています。
5日目の夜はジェンバルのCHATEAU DU LACに泊りました。フランス語でシャトーは城、ラックは湖ですから、「湖畔の城ホテル」、とでも言うのでしょうか。フロントに天皇皇后両陛下のお写真(下)が飾ってましたので、もしかしてと思って尋ねるとやはりここに滞在されたとのことでした。
お写真に写った若々しい両陛下を見て、かなり昔のことかなと思ってネットで調べると、平成5年8月にベルギー国王の葬儀に参列された両陛下がその翌月招待を受けてベルギーを再訪しています。きっとこの時ジェンバルに来られたのだと推察します。絵(上)は我々も宿泊したそのホテルです。
明日から北イタリア10日間の旅に出かけます。秋のドロミテ渓谷や湖水地方で絵を描くのを楽しみにしています。しばらくコメントにお応えできないのをお許しください。
先日西新宿のクラブツーリズムで今世界的な潮流になっている新しい透明水彩画の描き方を学ぶ機会がありました。講師は笠井一男先生。前評判も高く、幸運にも電話による先着20名の中に何とか入りましたが応募者は100名を超えたそうです。参加者の中には遠く広島から参加された方もいました。朝10時から昼食をはさんで夕方4時までの長丁場でしたがマスキングの手法など収穫の多い講座でした。 机の上に置かれたバケツの水と大きな筆を使って描かれる先生のデモを間近に見ましたがウオッシュに次ぐウオッシュ。水彩画を描くのに、こんなにも多くの水を使うものかと驚きました。絵(下)は先生がデモされた2枚の絵です。
絵(上)はアンヌボア城の次に訪れた世界一小さい街デュルビュイの路地(ギネスブック)。歩いて数分もすれば街を一回りできます。
5年もブログを書いていると「きっとパソコンのことはお詳しいのでしょうね。」と訊かれますが実は何もわかっていません。トラブルがあるといつも息子か息子の嫁にSOSして助けてもらっています。先週もブログデザインに注文を付けたところ、プロバイダーからさっそくメールが来て自分でできるからやってみなさいとデザインの変更についての手順を教わりました。こんな簡単なことだったらもっと早くやっておけばよかったと思いました。
絵は5日目に訪れたベルギーのアルデンヌ地方にあるアンヌボア城。広大なフランス式庭園で有名なところです。雨の中庭園を散策しましたが、霧雨に煙る古城も趣がありました。ここにも赤ブナの木がありました。
旅行4日目はブルージュを見た後ベルギーの首都ブリュッセルを訪れました。絵は小雨降るグランプラスです。ここでは王宮や小便小僧、それに小便小僧の女の子バージョンを見学しました。
早いもので2008年から始めたブログも今年で5年目に入りました。掲載した絵も200枚を超えていますが、掲載した絵の1年分(全体の1/5)しか見て頂けない方が多いので今ブログのデザインの改善について注文を付けています。
見て頂くとおわかりのようにバックナンバーという表示の後に過去12カ月分の記事の表示がありますがこれが全てだと思われてしまうのです。通常は「もっと見る」とか書かれた表示があって、それを」クリックすると過去に遡って見ることができるのですが、このブログのデザインにはそれがありません。2008年からのを見るためにはタイトルのバックナンバーそのものをクリックしなければなりませんが、慣れないとそのまま見過ごしてしまいます。ちょっとしたことですがソフトエンジニアの配慮が足りないと思いました。