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旅行6日目、ドブロブニクを発ちボスニアヘルツェゴビナ南部の都市モスタルへ向かいました。近づくにつれ、壁だけを残して廃墟となった家々や砲弾跡が生々しい集合住宅などが見えてきました。
ここで昼食を取るためバスを降りましたが、レストランへ行く道すがら乳飲み子を抱きながら物乞いをする人達を幾人も見ました。墓場には真新しい墓石が林立する異様な光景、よく見ると没年は全て1993年となっていました。自然死でなく殺された人々の墓です。
宗教、民族が異なる人達が仲良く暮らしていた街が、ユ-ゴ連邦崩壊により内戦が激化して一変し、殺し合いが始まりました。隣人や親戚同士が争う凄惨な復讐戦です。
その時、16世紀にオスマントルコによってネレトバ川に架けられ、民族融和の象徴となっていたこのスタリ モスト(古い橋)も爆破されてしまいました。
絵は2004年に再建された古い橋です。