旅の淡彩スケッチ便り

水絵描きと申します。旅と絵を描くことが好きです。国内外を旅行した思い出とともに旅先で描いた絵を載せています。

ジュラ地方の田舎 サーク ド ボーム村

2019年01月31日 | スケッチ
今回のスケッチ旅行ではジャマナ村のホテル「ティレリ」に連泊しながら毎日車に乗って周辺の街や村を描きに行くという形をとりました。ちなみにジュラ地方とはジュラシックパークのジュラです。二億年前の三畳紀、ここには多くの恐竜が住んでいてこの地方の石灰岩の地層から恐竜の化石がよく発見されます。ジュラが恐竜を表す言葉としてよく使われるのはそのためです。

旅行2日目、谷間にある美しい村サークドボームへ出かけました。100キロほどの距離を約2時間走って到着。小さな小川に沿って家々が点在していてどこを描いても絵になるようなところです。途中で古びた大きな男子修道院を見付けその修道院を見学することになりました。私はそんな見学で時間を無駄にしたくなかったので、皆と別れひとり川沿いの道を歩いて描くところを探しました。絵はそこで描いた一枚です。川の中にある小屋はかって利用されていた水力を利用した粉ひき小屋ではないかと思いました。この単独行がとんでもないことになりました。

夢中で絵を描いていて時間が経つのもわかりませんでした。やっと気が付いて皆のところへ帰ろうしましたが道がわからなくなりました。道を訊こうにも閑静な村ですから行きかう村人もいません。ともかくみんなと別れた場所へ戻ろうとして河沿いの道を歩いているとみんなが乗った車がやってくるのが見え拾われることができました。時間がロスしたためオシャレなレストランに行く予定が行けなくなりみんなに迷惑をかけてしまい勝手なことをしたと反省しました。



ジャマナ村にて

2019年01月24日 | スケッチ
以下は日記からの抜粋です。

日本を発って現地に午後10時に着いて寝たのは午前0時を回っていたというのに翌日朝5時に目覚めました。身繕いをして外に出ようとしたところで同行のAさんとSさんにばったり出会いました。迎えが来る11時半までにはたっぷり時間があるので3人で村内を散策してスケッチできそうなところをカメラに収め9時半ごろ宿に戻りました。朝食は午前10時からなのでまだ30分ほど時間があります。念のために女主人に尋ねると朝食の用意ができたのでいつでも食べられるという返事。
時間がもったいないので皆で「食べようか」ということになり食堂に集まりました。クレープとパンと紅茶とジャムとバターだけの簡単な朝食。野菜はありません。日本の宿の朝食と比べると貧弱ですがここは外国。郷に入れば郷に従うしかありません。昼はスケッチに夢中になるだろうから今のうちに食べておこうと思って頑張ってパンを4切れ食べました。
絵は同じジャマナ村の広場近くの風景です。


フランス ジュラ地方へのスケッチ旅行

2019年01月17日 | スケッチ
スケッチ仲間12人でフランスジュラ地方へスケッチ旅行へ出かけたことがありました。ジュラ地方はフランス東部にありスイスに隣接しています。行ったのは2006年の春ですから今から10年以上前のことになります。当時を思い出しながら描いた絵をUPしたいと思います。絵のなかにはグループ展などに出したのもありますがほとんど未発表のものばかりです。

成田発10時30分のエールフランスAF279便でパリへ着いた後、国内便へ乗り換えリヨンへ。ホテルの主人マイクさんの出迎えを受けて車3台に分乗してジャマナ村へ。これから6連泊する英国人のマイクさんと日本人の弘子さんのカップルが経営するプチホテル「ティレリー」に到着しました。小さくて12人全員は泊まれないので私を含む6人は隣村にある民宿 Mont Fleur Juraに分宿しましたが女主人のMrm Louretさんは英語が話せません。このままでは困るので思い切って下手なフランス語を話すとなんとか通じることがわかりました。。部屋に荷物を置いた後、食堂でお茶とお菓子を頂きましたがウエルカムドリンクとして出された紅茶が美味しかったので銘柄を訊くとロシアンアールグレイですとのこと。どこで買えるかと尋ねると7キロ離れたスーパーで売っているとのことでしたが絵を描くのに忙しく買う暇はありませんでした。結局旅行最終日のパリのスーパーで買って帰りました。昨夏フランスへ里帰りした孫娘がお土産にこの紅茶を買ってきたので昔の味を思い出しました。

絵は泊まった宿近くの風景です。小さな道に沿って石造りの家々が建ち並んでいました。




アムステルダムの運河

2019年01月10日 | スケッチ

べネルックス3国を12日間かけて旅したことがありました。絵を描く人なら一度は行きたいというオランダのヒートホールンを訪ねたり、ベルギーの湖畔の小さなホテルChateau Du Lac のフロントに若き両陛下のお写真が飾っているのを見付け、もしかしてと思って尋ねると両陛下がこのホテルに泊まられたことがわかりました。即位されて間もない頃のことです。畏れ多いと思いながら私たちも同じホテルに宿泊しました。そんなわけで今でも忘れることができない印象的な旅となっています。(ブログ2012年10月3日参照)

それからしばらく経ったある日、I先生が描いたアムスの運河の絵を見たことがありました。絵は先生の絵を見て旅を思い出しながら描いたそのアムステルダム運河の風景です。下にあるのはフロントに飾られていた両陛下のお写真です。

イタリア風景 習作

2019年01月03日 | スケッチ
明けましておめでとうございます。平成最後の正月が明けましたが今年が皆様方にとってよき年でありますようお祈りします。

私事になりますが拙宅では年末から年始にかけて孫たちが泊まり掛けでやってきてにぎやかな正月となりました。言い訳になりますがそんな訳で絵を描くどころではありませんでした。
何かUPしなければと思って自室で絵を探していたら昔描いたイタリアの教会とおぼしき絵が見つかりました。イタリアには二度旅行していますがこの絵をどこでいつ描いたのか全く覚えていません。当時習ってた先生の指導を受けながら描いた習作だろうと推測します。