旅の淡彩スケッチ便り

水絵描きと申します。旅と絵を描くことが好きです。国内外を旅行した思い出とともに旅先で描いた絵を載せています。

カッパドキアの熱気球 その2

2013年05月28日 | 旅行記

2_2
朝7時、いよいよ乗船です。4ブロックに分かれた籠に6人ずつ計24人が乗り込みました。私が居た場所は気球のパイロットのすぐ隣です。少し心配になったのでライセンスを持っているのかと尋ねたところ、長い間やっているから心配するなとのことでした。

やがて気球は音もなく上昇。上下動はバーナーのオンオフ、横移動は風任せのフライトです。途中高度500Mくらいでしょうか、住宅地の上を飛んだり樹木スレスレに飛行したり、スリル満点です。鳥になった気持ちでカッパドキアの風景を堪能しました。

一時間が経過して飛行が終わりに近づき、降下地点を探して地上にいるスタッフと連携しながらロープを投げ、気球を運ぶトラックの荷台の上に見事ランディング。運転手が上手かったので事なきを得ましたが、もし狭いトラックの上に降りられなくて横倒しになったらどうなっていたかと思うと、今でも少しひやりとします。地上に降り立った後、その場で無事のフライトを祝って、シャンパンで乾杯しました。

先週このカッパドキアで気球の衝突事故があり、3人が亡くなったというニュースを聞いてぞっとしました。今年2月にもエジプト ルクソールで燃焼事故があったばかりです。気球がこんな危険な乗物と知っていたら乗りませんでした。よく無事で帰れたものです。

絵は朝日に輝く洞窟住居の傍を飛行する気球です。


カッパドキアの熱気球 その1

2013年05月22日 | 旅行記

Photo
「知らぬが仏」とはこういうことを言うのでしょう。今回のトルコ旅行では熱気球に乗ってカッパドキアの空を飛ぶのを一番の楽しみにしていたのですから。

旅行前に掛けた保険では、割増の対象となる「旅行先での危険なスポーツなど」には入っていないこともあって、事故が起こるなんて考えてもいませんでした。今考えると呑気なものです。

当日は朝3時に起床。前夜泊った洞窟ホテルから熱気球会社差し回しの車に乗って出掛けました。まず街中のレストランでコーヒーと軽いおつまみの朝食。オプショナル料金2万2千円を支払いました。なんと受付の女性は日本人。聞くとこちらで熱気球会社を経営している社長の奥さんとのこと。腹ごしらえをした後、出発地点まで車に乗って移動しました。

野原の真ん中で降りると、夜明け前の真っ暗の中で、横倒しになった気球にガスバーナーで熱風を送り込んでいました。すぐ近くにももう一つ、さらにその奥にも。近くを見渡しただけでも10個近い気球がありました。(空に昇ってわかったことですがこの日だけで30個以上の気球が飛びました)絵はその気球から眺めたカッパドキアの風景です。


バスホテル

2013年05月16日 | 旅行記

Photo
サフランボルからアンカラへ戻る途中、サービスエリアで絵のようなバスが停まっているのを見ました。バスからぞろぞろ人が降りてきたので聞くと、ドイツのフランクフルトからやってきた観光客でした。

空路イスタンブールに着いた後、夜は後ろの寝台車で眠り、昼は前のバスに移って旅行をしているそうです。小さな窓が30以上ついていますのでかなりの人数が乗れそうです。何処にでも泊れて、そこからすぐに観光が始まるので機動性は抜群です。お風呂はどうしているのかと尋ねたところ、時々ホテルを借りてシャワーを浴びるとのことでした。

大きなドイツ人がプライバシーのない狭い空間の中で夜をどう過ごしているのか気になりました。鼾をかくのもいるでしょうし、いくら旅行費用が安くてもこんな旅行は真っ平御免です。


サフランボルの街

2013年05月10日 | 旅行記

Photo
再びトルコに戻ります。絵はアンカラを発って着いた世界遺産サフランボルの街です。サフランボルの名は香料サフランの集積地として発展した歴史に由来します。

乾燥した峡谷に位置する旧市街には五つのトルコ式浴場や三つの隊商宿(キャラバンサライ)の他、二十五のモスクなど多くのイスラムの歴史的建築物があります。

あちこちに国旗が立っていたので聞いてみると8月30日はトルコの「勝利の日」とのこと。1922年のこの日は、トルコ軍率いるアタチュルクがギリシャ軍に勝利を収めた日でそれを記念した祝日でした。


藤満開の三溪園

2013年05月04日 | 旅行記

Photo_3
先週陽気に誘われて横浜の三溪園へスケッチに行きました。ちょうど藤が満開を迎えていました。トルコ旅行を中断してその時描いた絵をUPします。

三溪園は明治から大正にかけて製糸、生糸貿易で財をなした横浜の実業家 原三溪が東京湾に面した三乃谷と呼ばれる谷あいの地に造りあげた広さ約175へ―ベの日本庭園です。