朝7時、いよいよ乗船です。4ブロックに分かれた籠に6人ずつ計24人が乗り込みました。私が居た場所は気球のパイロットのすぐ隣です。少し心配になったのでライセンスを持っているのかと尋ねたところ、長い間やっているから心配するなとのことでした。
やがて気球は音もなく上昇。上下動はバーナーのオンオフ、横移動は風任せのフライトです。途中高度500Mくらいでしょうか、住宅地の上を飛んだり樹木スレスレに飛行したり、スリル満点です。鳥になった気持ちでカッパドキアの風景を堪能しました。
一時間が経過して飛行が終わりに近づき、降下地点を探して地上にいるスタッフと連携しながらロープを投げ、気球を運ぶトラックの荷台の上に見事ランディング。運転手が上手かったので事なきを得ましたが、もし狭いトラックの上に降りられなくて横倒しになったらどうなっていたかと思うと、今でも少しひやりとします。地上に降り立った後、その場で無事のフライトを祝って、シャンパンで乾杯しました。
先週このカッパドキアで気球の衝突事故があり、3人が亡くなったというニュースを聞いてぞっとしました。今年2月にもエジプト ルクソールで燃焼事故があったばかりです。気球がこんな危険な乗物と知っていたら乗りませんでした。よく無事で帰れたものです。
絵は朝日に輝く洞窟住居の傍を飛行する気球です。