旅の淡彩スケッチ便り

水絵描きと申します。旅と絵を描くことが好きです。国内外を旅行した思い出とともに旅先で描いた絵を載せています。

ボ-トン オン ザ ウォーター

2015年10月30日 | スケッチ
絵はコッツウォルズのボートン オン ザ ウォーターの街外れの風景です。10年前にはこの村のB&Bに3連泊して絵を描きました。

下の絵はその時描いたものです。(2009年12月9日掲載 秋色のコッツウォルズ参照)季節が秋と初夏の違いがありますがひと昔たっても景色がほとんど変わっていないことに驚きました。強いてあげれば前面を覆う蔦が増えたことと垣の上に緑色のプランターが置かれたことくらいでしょうか。

コッツウォルズ再訪

2015年10月23日 | スケッチ
旅行6日目、コベントリーを後にしてコッツウォルズへ向かいました。世界で一番美しい村と評されたこの地方を訪れるのは2004年の秋にスケッチ仲間6人で来て以来です。絵はそのときも描いたバイブリーのア-リントン・ロウ。17世紀頃に建てられた機織職人達が住んでいた長屋です。10年ぶりの再訪となりましたが風景は当時のままでした。若いアベックが小川に足を浸して楽しそうに談笑していました。

コベントリー郊外

2015年10月16日 | スケッチ
絵は連泊したコベントリー郊外の風景です。この街はゴダイヴァ夫人の伝説で知られています。11世紀のころ、領主である夫レオフリックの圧政に苦しむコベントリーの領民を哀れみ、夫人はことあるごとに夫を諌めたそうです。美しい妻の度重なる要請にうんざりしたレオフリックは彼女を諦めさせるため、「裸で馬に乗り城下を巡回するのであれば言い分を認めよう」と応えたところ、夫の思惑に反し彼女は「当日は外出せず戸や窓を閉めよ」とする布告を発した上で、本当に裸身で馬に乗り城下を練り歩いたそうです。
領民たちは彼女を支持し、布告の通り屋内に引き籠りましたが、ひとり仕立て屋のトムという男がこっそり夫人の裸身を覗き見たために神罰を受けて失明してしまいました。覗き見する人のことをピーピング・トムというのはここからきています。夫の死後領主となった彼女は善政を敷いて領民から喜ばれたそうです。下の絵はジョン・コリアが描く裸身で馬にまたがる夫人の絵です。この伝説は欧州ではよく知られているようで、ベルギーのチョコレートのメーカーゴディヴァがこの絵を商標にしてチョコレートを販売して有名になりました。

アン・ハサウェイの家

2015年10月09日 | スケッチ
絵は同じストラットフォード・アポン・エイボンにあるシェイクスピアの妻アン・ハサウェイの家です。有名なアメリカ女優と同名の彼女の実家は裕福な農家だったようで、茅葺家のこの家も豪邸です。長くロンドンで暮らしたシェイクスピアも晩年は故郷に帰りこの家で過ごしたそうです。