旅の淡彩スケッチ便り

水絵描きと申します。旅と絵を描くことが好きです。国内外を旅行した思い出とともに旅先で描いた絵を載せています。

廃屋

2010年06月28日 | 旅行記

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イタリア紀行を先行したため中断していた北近畿の旅の後半をこれから5回にわけて載せていきます。

糸井渓谷へ大桂を見に行った帰り、竹田に立ち寄りました。街の背後に小高い丘があり、訪う人も少ないのか草が生い茂り半分ほど隠れてしまった山道を登ると視界が開け、天空の城竹田城に着きました。日本100名城のひとつですが徳川家康の命で廃城となり、今は石垣しか残っていません。

その帰り道で絵のような住む人がいなくなってうち捨てられた廃屋を見付けました。城跡を見た後だけによけいに寂寥感を感じました。


ドゥォ-モの見える通り

2010年06月21日 | 旅行記

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一瞬悪夢が頭を過ぎりました。 もしかして彼女は私を物乞いと思って施しをしたのではと思ったのです。長旅で疲れた顔をしていましたし、腰も少しは曲がっていたかもしれません。でも一応きちんとした身なりをしていましたし恵んで欲しいなどとは口が裂けても言ってません。

このままにしてはおけないので何か無いかとリュックの中を探しましたが、そんな気の利いたものはありません。トイレを済ませて彼女の席に立ち寄り、払って頂いた御礼を言うとともに日本から絵を描きに来たことを話し、ヴェニスやアマルフィで描いた絵を見せました。よく見ると歳は21-2才くらい。落ち着いた感じの洋服を着ていましたのでこちらでデザインか何かを学ぶ学生さんかなと想像しました。もし私が40-50才若ければお返しに食事にでも誘って・・・・・そこで意気投合すればミラノ再訪となったかもしれません。久しく忘れていた ときめき を感じました。

物乞いの件については、なおわだかまりが残っていたので、恐る恐る添乗員さんにいきさつを話したところ、イタリア女性は少しでも親しくなると奢ったり親切にしたがるところがあるとのこと。「それに立ち飲みは椅子席より安く、せいぜい2ユ-ロほどなので負担に思わないでしょう」と言われたので少し安心しました。

絵はミラノのランドマ-ク「ドゥォ-モの見える通り」です。最後にハップニングがありましたがこうして旅は終わりました。


ミラノのメグライアン

2010年06月16日 | 旅行記

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旅の最終日に訪れたミラノでは半日のフリ-タイムがあったので、一人で描きに出かけました。中心地に近いところで絵にあるような教会を発見、スケッチしました。絵を覗きに来た女性に教会の名前を聞きましたが知らないようでした。

周りの雪山から吹きつける山颪が冷たく、トイレを催しました。運良く小綺麗なカフェを見付け、外のテ-ブル席でお茶を飲んでいた二人連れの女の子のうちの一人に「ここでトイレを利用できるか」と英語で尋ねました。よく見ると私の好きなアメリカ女優メグライアンそっくりの美人です。「地下にあります」とのこと。「何か注文すればいいんですよね」と言うと頷いたので御礼を言ってから中に入り、カプチ-ノを立ち飲みしました。

代金を払おうとするとボ-イから「お代はあの若い女性が支払ったので結構です」と言われました。彼女がいる外の席からカウンタ-までは10M近くあります。何時の間に なぜ どうして ??? 予期せぬ展開に頭が混乱しました。(続)


ヴェロ-ナ

2010年06月11日 | 旅行記

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ヴェロ-ナではジュリエットの家を訪れました。絵の左上に見えるのはロミオとジュリエットが逢い引きをした世界一有名なバルコニ-です。

バルコニ-は、昔も今も男と女の出会いの場所になっているようで、私が英会話を習っているニュ-ジ-ランド人の先生の話では、ウェリントンでの高校時代、その頃付き合っていた女の子に会うため彼女の家を訪ねたことがありました。家に着いて小石を投げたら彼女がバルコニ-に出てくる約束になっていましたので、てっきり彼女が出てくるものと思っていたら、出てきたのが母親。「帰れ」と言われてすごすご引き返したそうです。

携帯電話が無い時代のほろ苦い思い出だそうです。


リアルト橋

2010年06月06日 | 旅行記

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動きのあるゴンドリエの絵を描きたいと思って探していたところ、たびさくさんのブログ「旅する壁紙&待ち受け」の中に素敵なのを見付けました。

御了解を頂いたのでその写真を参考に描きました。後ろに見える橋はヴェニスで一番有名なリアルト橋。ゴンドラを降りた後、案内標識を頼りに訪れた所です。


ゴンドラ

2010年06月01日 | 旅行記

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ヴェニスではゴンドラに乗って狭い運河を巡りました。運河に面した家々の窓には花台が置かれていました。行ったのは3月、まだ花は咲いていませんでしたが花を咲かせてみました。

花で思い出しましたが30年前初めて欧州を旅行したとき、家々の窓を飾る花を見てカルチャ-ショックを受けたことがありました。我が家でもなんとか咲かせたいと思って、フランス人の添乗員に書いてもらった略図と「アイビ-ゼラニウムの種」という紙切れを握りしめて、セ-ヌ河畔にある園芸店を訪れました。こぼれるように咲く花を期待していたのですが、高温多湿の日本には合わないのか上手く育てられませんでした。