旅の淡彩スケッチ便り

水絵描きと申します。旅と絵を描くことが好きです。国内外を旅行した思い出とともに旅先で描いた絵を載せています。

奈良町

2009年02月22日 | 旅行記

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夜、フランスにいる娘家族と1時間近くテレビ電話で話をしました。スカイプを使ったのでコマ落ちの映画を見ているようで画像は少し不自然ですが何時間話しても無料です。

初めて孫息子とフランス語で会話をしました。「今何してるの。もうご飯食べた?」と私。「ウイ」と孫。「おじいちゃんも夕食にお魚食べたよ」「どんなお魚?」「鮭だよ」他愛のない一言二言でしたが長年の夢が叶いました。

昨年の暮、所用があって郷里の和歌山に帰省する途中、奈良に一泊しました。絵は泊まったホテルのすぐ近くにある奈良市の旧市街、奈良町です。

奈良町は平城京の外京にあたり、当時の路(条坊)を現在も街路として使っています。狭く入り組んだ路地に白壁の倉や格子造りの家々が建ち、風情があります。長岡京遷都後は一時衰退しましたが、その後も寺社が奈良に残ったため、春日大社や東大寺の門前町として長く栄えたそうです。絵心を刺激され寒さを忘れて描きました。


続 自宅周辺スケッチ その3

2009年02月20日 | 旅行記

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時々、半切りにしたリンゴやミカンを庭の梅の木の枝に刺していますが待っていたかのようにメジロなどの鳥が啄みに来ます。今は鳥にとってもエサを見つけるのがたいへんな時季のようです。

今日も朝早くからヒヨドリが鳴いているので庭に下りてみると、刺した実がすっかり食べられていて「早く新しいのをちょうだい」と催促されているようでした。ヒヨドリは田舎では果物を食い荒らす害鳥のようですが都会ではかわいい鳥です。

絵は徳川慶喜の弟、昭武が住んでいた戸定邸(重文)です。数年前には美智子皇后も訪れました。


続 自宅周辺スケッチ その2

2009年02月12日 | 旅行記

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私がいつも散歩に行く公園に数年ぶりにオオハクチョウが2羽飛来してきました。

オオハクチョウは家族の絆が強い鳥で、番の親鳥2羽と幼鳥2-3羽というのが通常だそうですが、今回来たのは親鳥1羽と幼鳥1羽のみ。片親を失って幼鳥は心なしか寂しそうでした。

長い飛行に間にどんなトラブルがあったのでしょうか。シベリアへの北帰行の無事を祈らずにはおられませんでした。

絵は今年の年賀状にした絵柄3枚のうちの1枚 「手作り洋菓子店C」です。

開店して10年、住宅街の中にあって目立たない店ですが、美味しいという評判が口コミで伝わり、遠くからも買いに来ます。洋菓子は少し小さめですが味はこの界隈ではトップクラス。

描いているときも、ひっきりなしに店の前に車が駐まるのでデッサンに苦労しました。よく見ると車から降りてくるのは全て女性。やはり女性は甘いものに目がないですね。


続 自宅周辺スケッチ その1

2009年02月06日 | 旅行記

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有名タレントのブログが炎上したとの記事が新聞のトップニュ-スになりました。私の場合、URLを知らせているのは殆どが親戚や友人知人だけなので状況が異なりますが、顔の見えないネット社会の怖さを思い知らされた事件でした。

我が家の周辺はなだらかな起伏に富んだ地形で江戸時代は幕府の軍馬を育てる牧場となっていた所です。今は全く面影がありませんが、辺り一面牧草が広がる平原となっていたため、野火を恐れて全面禁煙の地域でした。

この辺を吟行した小林一茶に  時雨るるや 煙草法度の 小金原 の句があります。

絵は自宅近くの坂道です。前回は下り坂を描きましたがこれは登り坂です。登った先にたわわに実ったオレンジの木があるのに惹かれました。家から近いと無風快晴の暖かい日を選んで描けるので楽です。