旅の淡彩スケッチ便り

水絵描きと申します。旅と絵を描くことが好きです。国内外を旅行した思い出とともに旅先で描いた絵を載せています。

南西諸島への旅

2015年11月27日 | スケッチ
今年2月、石垣、西表、竹富、由布四島を巡る旅をしました。四島は南西諸島の先島諸島に属し、その中の八重山列島(沖縄県)の一部となっています。
台風に襲われる心配がないことと本土に比べれば暖かいだろうと思ったのがこの時期に旅をすることを決めた理由です。
同じような考え方の人が多いようで大勢の観光客がいましたが、春のような気候に迎えられ、快適な3日間でした。
絵は最初に訪れた石垣島鍾乳洞です。皆さんが鍾乳洞を見学している間に入り口をスケッチしました。鍾乳洞はヴェトナム、中国、オーストリア、スロヴェニア、ニュージーランドなどあちこちでみてきましたが、どこも似たり寄ったりでしたので今回は中の見学をパスしました。

神谷邸別荘

2015年11月20日 | スケッチ
先週好天に誘われて久しぶりにスケッチに出かけました。お目当ては千葉市稲毛にある旧神谷伝兵衛稲毛別荘です。神谷伝兵衛氏は、シャトー・カミヤ(牛久シャトー)や神谷バーを経営していた実業家です。
ここは自宅から電車で一本で行けるのでいつか描きたいと思っていました。大正7(1918)年に建てられた鉄筋コンクリート造2階建ての建物は、5年後の関東大震災や空襲にも耐えてその威容を誇っています。
今は面影がありませんが当時稲毛海岸は潮干狩りと海水浴場が楽しめるリゾート地でした。この建物は来賓用の別荘として、すぐ前の遠浅の海がよく見える海岸段丘の縁に建てられたようですが、現在は海岸線が国道14号になり、遠浅だった海は埋め立てられて遥か遠くになってしまいました。




迷子

2015年11月13日 | スケッチ
最終日となったロンドンではロンドン塔、ビッグベン、バッキンガム宮殿、タワーブリッジ、ウエストミンスター寺院などを見学しました。
絵はチャールズ皇太子とダイアナ妃が新婚時代を過ごしたケンジントン宮殿です。ダイアナ妃は離婚後もしばらくはここに住み、ウイリアム王子は近くの保育所に通っていたそうです。
この日はソーホーの中華料理店で飲茶料理の昼食をとりました。週末でロンドン中心部は日本でもみたことのないような大混雑です。

食事を終えてバスに戻ろうとした時、後の方で道を間違えました。こちらです。という添乗員の大声が聞こえました。声のする方へ戻ろうとしましたが背の高い大勢の人混みに遮られて前が見えません。付近を捜しましたがバスはもちろん、妻の姿も一緒に旅行しているグループの皆さんの姿も見えません。10分近く探しても見つからないので自分が迷子になってしまったことに気付きました。
あとから聞いた話では、私がいなくなって大騒ぎになったそうですが、いつまでもバスを駐車させておけないので「主人は語学ができるからなんとかなるでしょう」という妻の一言で運転手はバスを動かしたそうです。
明日は空路日本へ帰る日です。見捨てられたとはつゆ知らず、私はみんなに合流しようと必死でした。パスポートとわずかばかりの現金は持っていましたが、旅行ガイド等はバスに置いてきたので今夜の泊まるホテルの名前もわかりません。
どうすればいいか考えました。ここで待っていて探しに来るのを待つのもひとつの方法です。でもこの大混雑ですからうまく出会えるとは限りません。その時ふと脳裏に次の観光予定地が大英博物館だったことを思い出しました。「よしそこまで歩いて行ってみよう。そんなに遠くないだろう」と勝手に考えました。そこへ行けば万が一JTBのツアーに巡り合えなくても他の日本人の旅行ツアーもやってくるだろうから連絡を取り合うことが可能だろうと思いました。
不幸中の幸いだったのはソーホーと博物館が比較的近かったことです。これがもし衛兵の交代式を見学したバッキンガム宮殿あたりで迷子になったとしたら数時間はかかるでしょうから着いたときには博物館がクローズしているかもしれませんでした。そうなるとグループに戻れなくなってパニックしたかもしれません。

現地の人達何人に道を聞いたかわからないほど多くの人に道を尋ねて、20分から30分ほど歩いたでしょうか。何とか大英博物館に着くことができました。
ところがパーキングエリアには見覚えのある乗ってきた赤いバスは見えません。どうやら私の方が先に着いたようでした。ここもソーホーと変らぬくらいの大混雑です。出会えるかどうか少し心配になりました。見つけやすいように一段と高くなっている正面ゲートの階段の上に座って来るのを待ちました。5分ほど待ったでしょうか。博物館の前の道を赤いバスがやってくるのがわかりました。赤いチョッキを着ていたので先方からも私がいるのがよくわかったそうです。旅行最終日にとんだハップニングがありましたがこうして旅は終わりました。



ローマンバス

2015年11月06日 | スケッチ
先週末は泊りがけでやって来た孫にせがまれて二日続けて卓球をする羽目になりましたが老体には堪えました。
絵は7日目に訪れたバース市にある古代ローマの公衆浴場ローマンバスです。元々屋根に覆われていたようですが今はありません。
バースは紀元前より温泉が有名なところでお風呂の「BATH」という言葉の由来にもなっているようです。
一世紀ころにはローマ帝国の支配下となり保養地として繁栄した歴史があり、街全体が世界遺産となっています。