今から20年近く前のことになりますが、パリの地下鉄1号線サンポール(セントポール)駅の近くに夏の2ヶ月間だけアパルトマンを借りたことがありました。家内や子供たちはそこを拠点に欧州旅行を楽しみ、ここブルージュにも足を延ばしました。せっかく借りたアパルトマンです。なんとかして行きたかったのですが当時は仕事に追われて海外旅行どころではありませんでしたので、行くこともなく夏は過ぎてしまいました。
10年後、結婚してパリ近郷に住んだ娘は、夫君の運転する車で子供達を連れて、北フランスのリールに住む義弟家族を訪ねがてら2度目のブルージュ行きをしたようです。家族から「絵になる所がたくさんあるよ」と言われながら今まで悔しい思いをしてきました。私にとってここは長年の憧れの街でした。
絵は白鳥のいる歴史地区付近の風景です。
今日から10日間の予定でトルコに出かけます。コメントにお応えするのが遅くなるのをお許しください。
キンデルダイクを発ち、アントワープを訪れました。絵はアントワープのランドマーク ノートルダム大聖堂遠望 です。 TVアニメ「フランダースの犬」(原作英国人作家ウィーダ)の舞台となったところです。
大聖堂の中にはルーベンスが描いた「キリストの降架」などの大壁画があり、我々も見学しましたが、当時はお金を払わずには見ることができませんでした。
画家になることが夢だった少年ネロの願いは、この壁画を一目見ることでしたがお金が無いためその望みは叶えられませんでした。
物語の最後はネロが応募した公募展の落選や祖父の死などの不幸が重なったうえ、風車小屋の放火犯の汚名まで着せられて、人生の希望を失い、ここで愛犬パトラッシュとともに死んでいくというやりきれない思いの残る悲劇でした。せめてもの救いは、ネロがたまたま開いていた扉から中に入り、最後にこの壁画を見ることができたことでした。
19基もの風車が並んで建っているのは壮観ですが、風があるのに羽根は固定されていて動いていないのが少し物足りませんでした。もう少しリアルな迫力のあるものをと探していたところサイト 世界の風景の壁紙 の中に素敵な写真を見つけました。
( http://world.j-wall.jp/index.html )
絵はその写真を元に描いたものです。風が強く吹いています。雲が流れ、草木がなびき、風車が勢いよく回っています。荒天の中、何か急な用事でもあったのでしょうか。危険を冒して漕ぎ出したボートが一艘。何か波乱含みのドラマの展開を予想させるシーンです。
デン・ハーグの美術館では今日本にやってきているフェルメールの名画 「真珠の耳飾りの少女」や 「デルフトの眺望」 などを見ました。今回の旅は景色だけでなく,4つの美術館や博物館や教会などを巡り、フェルメールの他 ゴッホ、レンブラント、ブリューゲル、ルーベンスなどの名画を鑑賞する旅でもありました。フラッシュだけは規制されていましたが、どこの美術館でもおおらかで写真撮影自由でした。日本では考えられませんが 真珠の耳飾りの少女 との至近距離でのツーショットの写真を撮ることができたほどです。
絵は2日目に訪れたデン・ハーグのビネンホフ(国会議事堂)です。オランダの憲法上の首都はアムスにありますが実質的な首都機能はこのデン・ハーグにあります。
昨年12月から今年5月までの半年間に台湾、ヴェトナム、シンガポール、ベネルックスと計4回延べ35日間旅行しました。このうち台湾だけはなんとかUPしましたが後はまだできないでいます。順番からいうと次回はヴェトナムになりますがまだ絵が揃わないので来週からベネルックス3国のスケッチを載せて行く予定です。順序が逆になり申し訳ありません。必ずそのうちに載せますのでもうしばらくお待ちください。
先日スケッチ教室で東京江東区にある清澄庭園を訪れました。元禄時代の豪商紀伊国屋文左衛門の屋敷があった所です。彼は私と同じ和歌山県湯浅町で生まれ、舟に蜜柑を積み込んで江戸で販売して財を成しました。開業したばかりのスカイツリーも目と鼻の先にあります。
先生から描いた絵を褒められましたが自分ではもうひとつ納得できなかったのでもう一度描きに行きました。ベネルックスでは水辺の風景がよく出てきますがその水辺を描く勉強にもなりました。