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昨秋、郷里の和歌山で野暮用があり、スケッチブックを持って北陸、北近畿をドライブしながら7泊8日3000キロの旅をしました。(恐らくこんな長距離を車で旅行するのはこれが最後になりそうです) コッツウォルズ紀行記が長くなってしまったため遅くなりましたが、今週から何回かに分けてUPしていきたいと思います。
朝4時に自宅を出て、東名、名神、北陸と高速を乗り継ぎ滋賀長浜で降りました。通常1万円近くかかる料金が千円ちょっと。すっかり得をした気分になりました。
琵琶湖東北岸に位置するこの街は、かって初めて城持ちになった秀吉が城下町を築いたところです。秀吉はここを拠点に信長の先兵として北陸攻めや中国攻めに出かけていきました。訪れたときは豊公祭りの最中。地元の人気はその後城主となった山内一豊より断然秀吉です。
絵は北国街道沿いの旧市街、黒壁スクエア近くの町並みです。この水路もその先は琵琶湖に通じています。
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旅の最後に2泊したロンドンでは、バ-ゲンセ-ル中の画材店でウインザ-&ニュ-トンの絵の具とスケッチブックを買った後、テムズ川沿いの街でスケッチしました。パディントン駅に近いワ-ウイックアベニュ-で地下鉄を降りると、駅から数分で絵のような水辺の風景が広がります。奥に見えるのはナロウボ-トです。
絵を描いているときロンドン市の観光調査員と称する若い女性からアンケ-トの協力を求められ、20分以上にわたって質問責めにあいました。 どこから来たのか。どうしてリトルヴェニス(ここもそう呼ばれています)を知ったのか。ここをどう思うか。気に入ったところはどこか。改善を要する所は等々。貴重な時間を無駄にしたくないと思いましたが相手はお構いなし。英会話の勉強と割り切って付き合うことにしました。
1枚描き終えた後、運河巡りをするみんなと別れ一人で地下鉄を乗り継ぎバンク駅へ。ロンドンの地下鉄は日本の車両に比べて少し小ぶりですが路線毎に色分けされているので乗り間違えることはありません。駅を降りてイングランド銀行本店(日銀に相当します)の厳めしい門を通るとき、守衛から「何をしに来たのか」と質問され「息子が使い残した(今は使えない)旧紙幣60ポンドを両替するためにやってきた」と話すと中に通してくれました。同じことを受け付けの女性に話すとすぐに新札に交換してくれました。
最後の日はホテルから1時間以上歩いてハイドパ-クまで行きスケッチ。旅は終わりました。