「3日間新幹線乗り放題12、000円」というJR東日本の大人の休日切符で角館に一泊のスケッチ旅行をしてきました。
11時過ぎ、角館駅到着。駅前のホテル フォルクロ-レ(朝食付き一泊5、880円。安くてきれいでお勧めです。)に荷物を置いた後、スケッチブックを持って駅から徒歩15分の所にある武家屋敷に出かけました。
豪雪地帯だけあって道幅は広く取っています。お昼はうどん専門店に入って名物「稲庭うどん」を食べましたが、女主人の話ではドカ雪が降るときは一晩で1Mも積もるそうです。
絵は何軒かある武家屋敷のひとつ「河原田家」です。今も何代目か後の方がお住まいになっています。札幌から来た修学旅行生の一団にひやかされながら描きました。
切符の通用期間の残り1日は家人が日帰り旅行に使いましたので今回の旅行費用はおみやげに買ったさくらんぼを入れても2万円弱ですみました。
もう1枚描こうと近くのシャト-へ。 描こうとしたら私と同年配の男性から声をかけられました。 見慣れない東洋人がスケッチをしているのがよほど興味を惹くのかよく声をかけられます。
「どこから来たんだい」・・・・・「孫に会いに日本から来ました。」 描き上げたばかりのアンリ4世の館の絵を見せると 「絵描きさんかね?」 「絵を売るのかね?」 と聞いてきました。
「とんでもない。趣味で描いています。」 と応えると、 「それはそうと、最近中国で大きな地震があったそうじゃないか。日本でも神戸であったそうだね。」 と言われました。 津波(thunami)という言葉がフランス語化しているほど地震には関心があるようです。
「大勢の人が亡くなりました。」と答えると 「狭いところに多くの人が住んでいるから被害が大きくなるんじゃないの。」 ・・・・・ 「そうかもしれません。」 と答えてから逆に質問してやれと思って尋ねました。「(この街はアパルトマンが多いパリとは異なり一戸建ての家が多いですが)一軒あたりの平均敷地面積はどのくらいですか。」・・・・・ 「500平方メ-トルくらいかなあ。」・・・・・ 「フランスには地震がありますか。」 ・・・・・ 「ないねえ。 昔、スペインに近いあたりであったと聞いているけど。」
あとで整理してみるといかにも流暢に話しているようですが、実際は時々相手の言っていることがわからなくなりしどろもどろ。 英語を交えてなんとか会話できました。
「ところで椅子持っているのかい。」 カバンを開いて小さな折りたたみ椅子を見せると「ボン クラ-ジ (がんばって)」 と言い残して去っていきました。
この日は彼の他、スケッチに来たという女性(聞いてみると娘宅のすぐ近くに住んでいました)やビ-ルを飲んで顔を真っ赤にした学生など3人に声をかけられました。
描き上げてちょうどお昼になり、トイレ休憩を兼ねてカフェに入りました。シャルトル同様、ここにも公衆トイレはありませんでした。