旅の淡彩スケッチ便り

水絵描きと申します。旅と絵を描くことが好きです。国内外を旅行した思い出とともに旅先で描いた絵を載せています。

憧れのブルージュ 

2012年08月29日 | 旅行記

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今から20年近く前のことになりますが、パリの地下鉄1号線サンポール(セントポール)駅の近くに夏の2ヶ月間だけアパルトマンを借りたことがありました。家内や子供たちはそこを拠点に欧州旅行を楽しみ、ここブルージュにも足を延ばしました。せっかく借りたアパルトマンです。なんとかして行きたかったのですが当時は仕事に追われて海外旅行どころではありませんでしたので、行くこともなく夏は過ぎてしまいました。

10年後、結婚してパリ近郷に住んだ娘は、夫君の運転する車で子供達を連れて、北フランスのリールに住む義弟家族を訪ねがてら2度目のブルージュ行きをしたようです。家族から「絵になる所がたくさんあるよ」と言われながら今まで悔しい思いをしてきました。私にとってここは長年の憧れの街でした。

絵は白鳥のいる歴史地区付近の風景です。

今日から10日間の予定でトルコに出かけます。コメントにお応えするのが遅くなるのをお許しください。


屋根のない美術館 ブルージュ

2012年08月23日 | 旅行記

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ブルージュには北のヴェニスの他、水の都、屋根のない美術館などいろんな呼び名があるようです。目に飛び込んでくる一つ一つの風景を見て描きたい衝動に駆られましたが時間がありません。団体旅行ですからできないことはわかっているのですが、終日ここに滞在してゆっくりスケッチを楽しめたらどんなによかったことでしょう。

絵はブルージュのランドマーク聖母教会遠望。クルージングしたボートの上からの眺めです。


北のヴェニス ブルージュ 

2012年08月17日 | 旅行記

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   (画面上で左クリックすると絵が大きくなります)

3日目の夜はブルージュに泊りました。ホテルNH BRUGGEが旧市街にあるのでここで描くのを楽しみにしていました。スケッチツアーでヨーロッパに来た時はいつも朝6時から夜10時まで最低一日4-5枚は描いたものです。ところが来てみると,生憎の雨。夕食までに1枚くらい描ける時間は十分あったのですが、この日は中心街の方まで歩き、お土産用のゴディバとノイハウスのチョコレートを買っただけに終わりました。

絵はホテルから数分の運河沿いにある古い貴族の館のような建物。水際にテントが3張あるのをみると現在ホテル&レストランとして使われているのでしょうか。


中世へタイムスリップした街

2012年08月11日 | 旅行記

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なでしこジャパンのサッカーや体操、レスリングなど日本選手の活躍が続いて深夜の実況放送を見るのが忙しく、昼と夜が逆転したような毎日でした。オリンピックが終わりに近づいたと思ったら今度は甲子園が始まりました。当分テレビなしでは過ごせない日々が続きます。

絵はアントワープの次に訪れた中世にタイムスリップしたようなベルギー東フランダース州の州都ゲントの旧市街です。細かい線が多いので久しぶりにペンでデッサンしました。


ネロ少年の夢

2012年08月05日 | 旅行記

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キンデルダイクを発ち、アントワープを訪れました。絵はアントワープのランドマーク ノートルダム大聖堂遠望 です。 TVアニメ「フランダースの犬」(原作英国人作家ウィーダ)の舞台となったところです。

大聖堂の中にはルーベンスが描いた「キリストの降架」などの大壁画があり、我々も見学しましたが、当時はお金を払わずには見ることができませんでした。

画家になることが夢だった少年ネロの願いは、この壁画を一目見ることでしたがお金が無いためその望みは叶えられませんでした。                

物語の最後はネロが応募した公募展の落選や祖父の死などの不幸が重なったうえ、風車小屋の放火犯の汚名まで着せられて、人生の希望を失い、ここで愛犬パトラッシュとともに死んでいくというやりきれない思いの残る悲劇でした。せめてもの救いは、ネロがたまたま開いていた扉から中に入り、最後にこの壁画を見ることができたことでした。