桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2011・12・29

2011年12月30日 | Weblog
今朝起きてから一番食べたかったものは、たたみいわしのお吸い物、というか畳鰯に醤油をチラッと垂らしてお湯をかけただけのお汁。今日は豪華に畳鰯を二枚分焼いてお椀の中に千切る。そのお椀がメインだから他はどうでもよいのだけど、冷凍してあった牛肉を解凍して、赤唐辛子、しし唐、豆板醤、キムチなどを総動員して胡麻油とニンニクで肉やネギを揉んで激辛すき焼を作る。ここまでやって韓国海苔まで添えると日本料理というより韓国料理みたいだけど、畳鰯のお椀も美味しく、第一食目の食事としては大満足。年末年始、今日からバスの時間が違っているのに気づかず、次のバスまで20分以上もあったのでイヤフォンでポルトガル語のテキストを聞きながら品川駅まで歩く。ポルトガル語は毎日同じ文章を聞いているのに殆ど聞き取れない。さすがに嫌になる。でもやる。こうなったら棺桶に入った時も誰か傍にいたら俺の耳にポルトガル語の流れるイヤフォンを突っ込んでくれ。勉強しながら天国か地獄に行こう。銀行と簡単な仕入れをして5時前に店へ。店の前で俳優事務所のKさんにあったのでそのままビール一杯だけと連れ込む。二人の間にいる共通の知り合いの噂話。特に彼女をウチの店に最初連れてきた演出家のSちゃんの近況を慮る。リハビリは順調なのか?そうだと思いたい。来年は酒は飲まなくてもウチの店の階段を下りることが出来るまでには回復してほしい。Kさんと入れ違いに俳優事務所社長で来年の五月に公演する芝居のプロデューサーでもあるNさんが来店。先日正月明けに台本をみせると約束して別れたので、その確認念おし。その為に年明けは休みを9日までとったのだ。30日までとにかく店を営業したら後は頭の中を芝居モードにするつもりなんだけど、税理士の先生にはこのまま店を続けることは借金地獄へ突っ走っているようなもんだから出来るだけ早く閉店すべきだと言われるし、他の店のオーナーやママからも閉店を勧められるし、どうしていいのかわからないままて年を越す訳で、それ以外にも私生活もこのままだと決着がつかないままだろうし、頭の中の居住者が芝居だけという訳にはいかないだろうが、そんな不安定な気持ちが混濁して台本になったら面白いと思いたい。他にお客さんは赤坂の制作会社のAさんと美人CMプロデューサーのMさんと俳優のMさんの5人だけ。12時まで粘って電車で帰宅。冷蔵庫にとっておいた鴨肉の燻製が賞味期限を切れそうなのでお皿に並べ、大根にオリーブオイルをかけて添えると、ここは当然ワインということになり、店から持ってきておいたポルトガルワイン「CORETO」の栓を抜いて一人晩餐。となるとテレビの地上波は邪魔で、先日買った佐渡裕のベルリンフィルをかけながら「13階段」をラストまで読む。★年末は30日(金)まで、新年は10日(火)から営業します。