桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2011・12・13

2011年12月14日 | Weblog
ホボ一週間ぶりに、温かいご飯に渡り蟹の味噌汁、そして塩鮭を焼き、大根と人参でキンピラを作り、それにハムとレタスとオニオンスライスのサラダ、納豆、高菜漬、佃煮などでちゃんとした朝御飯を食べる。ひとりで食べる食事だけど、それ故にこれだけ並べて食べることができるのは時間的にも精神的にもゆとりがある証拠で……と書こうとしたけど、本当は無理にこんなに沢山お皿を並べてゆとりがあるふりをしているだけだ。何故なら今日は常連のEさんが15人のパーティを予約してくれたので料理にとりかからなくてはならないのになにも準備してないし、その上昨日疲れ果てて洗い物をしないで帰ってきてしまったことを思い出したので、2時過ぎには部屋をでなくてはいけないとことに気づいて、食べ物が喉をちゃんと通っていかなかったのだ。でも、ゆとりのふりでも食卓に一杯お皿が並ぶのは幸せな気分だ。という訳で3時に六本木について買い物と銀行をすませて店へ。後片付けをしながら15人分の料理を作る。5時過ぎにO君が出勤してきたので、バトンタッチしてパーティ会場の設定と開店準備にバタバタ動き回る。実をいうと、そのあたりでもうグタッときている。だから女性プロデューサーのMさんや女性脚本家のNさんがいらしてお喋りしていると、まるで母に甘えるようになってしまう。ッタク客にとっては面倒なオヤジだ。他にも今日はイチゲンのお客さんガ3組11人を含めて、元FテレビプロデューサーのKさんたち、女性キャスティングマネージャーのHさんたち、宝石デザイナーのAさんと友達の女性映画プロデューサーのKさんたちでまぁまぁの賑わい。最後まで残ったAさんとKさんとお喋りする内にいつのまにか時計は3時半。慌てて後片付けをして帰ったら、マンションのエントランスに頭から顔にかけて血だらけなった若い男が、足元に血溜まりを作り、壁に寄っ掛かって立っていた。俺は部屋に帰って朝のキンピラの残りを食べて寝た。