桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2011・12・9

2011年12月10日 | Weblog
今日は金曜日だし、多分世の中は忘年会の真っ盛りだ。ウチでも10人から15人の忘年会の予約がある……というか、あった……というか、あったみたいというか……実をいうと、12月に入ってからの俺の手帳は、私生活を含めて色々な予定が追加になったり変更になったりゴチャゴチャになっていて、よく分からなくなっていたのだ。でも、予約があることは確かだ。午後伸びた髪を切って貰いに元麻布のO美容室に言ってKさんや妹のSちゃんとお喋りしてから買い物して4時半には店へ。すぐさま料理にとりかかろうとしたら、昨日そのままにして帰った後片づけをするのに時間を食ってしまった上に、スペース使用希望者の見学や問い合わせなどが重なって、会場をセッティングしたら開店時間をすぎていた。でも、ここが桃井章的なんだけど、今日はこのまま料理作りに入ったら閉店時間まで何も食べないまま行きそうな気がして、半値で安売りしていた200グラムのステーキを焼いてご飯と一緒にしっかり食べてしまう。そしてそれは正解。食べ終わった直後に高校の同級生のO君が6時過ぎに来店。これで他の同級生が来たら、やばいとビクビクしていたら、結局集まったのはO君ひとりきりだったので、彼に甘えて、厨房の中とバーの中を行ったり来たりしながら忘年会の料理づくりを始めたが、俺が手帳にメモし忘れたみたいで、忘年会の人数は9人だったことが分かり、ホッとするやら気が抜けるやら。とはいうものの、15人分にしろか9人分にしろ料理を作ってないことはないわけで、O君とのお喋りと同時並行して作り続ける。且つ忘年会のメンバーが集まるごとに、お酒のオーダーが別々に入る訳で、その度に生ビールやウーロンハイやジントニックを作っては運び、運んでは作り、その間に厨房に入って料理を仕上げて運んだりの三時間。勿論その間に週刊A芸能でルポルタージュを連載するIさん、近所のシルバーモデルのMさん、そして有名俳優のOさんたち、プロデューサーのKさんも来店してくれたもんだから、一時はちょっとしたパニック。やはりこういう時はひとりじゃ辛い。そしてみんなが引き揚げてからの後片付けは辛さを通り越す。こんな事情だったもんだから料理は作りっぱなしで、厨房のあちこちに鰯のハラワタや野菜グズが飛び散り、汚れた鍋や皿は重なっているし、勿論数えきれない程のグラスは洗い場を占拠している。おまけに明日はイベントで使うのでイベントスペースを掃除しなくてはならず、最後のお客さんが引き揚げたのは12時30分で急げば最終電車に間に合ったのだけど、今日はこのままという訳にはいかず、ひとりで黙々と作業を続ける。こうなったら後片付けをしながら相手できるお客さんがきてくれたら助かると思っていたら、そこにうってつけのSミュージックのH君が女友達と階段をおりてきてくれる。途中、酔っぱらって、鰯を食べたい!とオーダーされてまた厨房に入ることになってしまったけど、連れのMさんは魅力的だったし、鰯を美味しいと食べてくれたし、H君に感謝。でも、彼が引き揚げるまでに当然の如く後片付けは終わらず、結局店を出たのは4時近く。今日は夕方食べたステーキが効いていたのて何も食べずにベッドへ。