プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

労働法制規制緩和の総仕上げ 3つの「やりたい放題」が正規社員を襲う

2006-11-13 20:36:09 | 政治経済
労働契約法とホワイトカラー・エグゼンプションの導入を主な内容とする労働基準法改悪の動きが加速している。企業横断的産業別労働組合による労働協約がない日本で、企業別労働組合の力関係からいって労働基準法は、すべての労働者にとっての最後の砦である。一連の労働法制の規制緩和による非正規労働者の導入によって不安定で安い労働力利用が可能となった資本にとって残るは、従来からの正社員の処遇である。彼らを辞めさせるか、その労働条件を不利益に変更したいが裁判にならない道はないか、現在各地で問題となっている不払い残業代の追加払いを一気にゼロにする道はないか、資本の3つの「やりたい放題」を実現する検討が厚労省の労働政策審議会労働条件分科会で現在、急ピッチで進んでいる。 . . . 本文を読む