10月27日、日米両政府は米軍横田基地(東京都福生市など)の管制空域の一部を日本側に返還することで合意した。今回合意したのは、羽田空港の管制空域の西側に隣接する空域の南半分の約40%。しかし、その他の横田空域は厚い壁としてそのまま立ちはだかり、首都圏の西側上空の「米軍支配」が続く。戦後60年が過ぎてなお、米軍が首都を含む日本の空を支配し、日本の民間機が「見えない米軍基地(軍事空域)」を避けて飛ばなければならない状態はとても主権国家とは言えない。安倍首相は「美しい国」を言うのなら、まず「米軍事空域」の管制権の返還を米側に要求して空の主権を回復することだ。
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