先生をしている生徒たちにも様々なアドヴァイスをしてきたのだが、どうも偉そうに言っているだけでは申し訳が立たないと思うようになった。
そこで自分でもまったくの初心者を教えてみることにした。
といっても僕に習いたいという子供がそんなにいる訳もなく、数年に1人申し込みされるにとどまる。
条件は毎日30分弾くこと、それくらいなのである。小さな子供の扱いに長けているわけではないし、その辺は見様見真似とでも言おうか。
いざ実行してみると思った通りのこともあれば思うに任せぬこともある。
それでも上達させるには欠かせないと僕が思う点ははっきりしている。
これは教えている人全員に言えることなのだが、言わなければならないことを言い、言わずにいても差し支えないことは放っておく。
では何を言う?何を言わない?それだけが問題なのだ。以前から僕が感じた批判はつまり、言わなくて済む、いやもっと言えば言ってはいけないことまでを言って伸びる芽を摘んでいるではないかということだったわけである。
僕としては習いに来てくれた子を何としても上手にさせたい。それも出来るだけ無理なく、楽な方法で。それを思う。
参考までに1年半前から習い始めた子の普段のレッスンの一部をアップしてみた。ずっと上手に教える人もいるだろう。それでも
この子は毎日1時間練習するという。するとたった1年半でこうして弾けるようになる。
僕としてもその昔先生もなく1人メトードローズを弾いて悦にいっていたかすかな記憶を楽しむのである。
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