エメラルドグリーンに輝く海 ～ 角島大橋

油谷湾温泉楊貴館でとろとろのお湯を堪能した翌日は、次第に天候も回復してきたので、角島に立ち寄って帰ることにしました。本州側から見ると、エメラルドグリーンの海の上をまっすぐに伸びていく角島大橋。その先では、緩やかにカーブしながら、なだらかなアーチを描いています。


端正さと優美さを併せもつ角島大橋は、周囲の海の美しさとあいまって、2000年の開通以来、山口県の新たな観光スポットとなっています。


写真ではわかりにくいですが、橋の西側には多数のサーファーが波に揺られていました。


ホテル西長門リゾートから東側に続く砂浜。砂の白さが際立っています。


風光明媚で豊かな自然環境に恵まれた角島は、テレビCMや映画のロケ地にも選ばれました。これは、吉岡秀隆さん、石田ゆり子さんが出演した映画、『四日間の奇蹟』で使用された礼拝堂のロケセット。


礼拝堂のすぐ下は、角島大浜海岸。透明度が高くてとってもきれいです。


この海岸の砂は、波や浸食によって細かく砕けた貝殻でできているそうです。わずかにピンクがかった白い砂は、さらさらでいい感触。


角島を含む北長門国定公園の自然について解説･展示するつのしま自然館。大浜海岸の砂について、スタッフの方が詳しく説明してくれました。真ん中が大浜海岸の砂、左は瀬戸内側、右は長門市の二位の浜の砂なんですが、確かに、大浜海岸の砂は貝殻のピンクが入っている感じですね。


平成10年に角島大橋付近で発見された新種の鯨、ツノシマクジラの骨格標本（レプリカ)。


角島大橋が完成した平成12年当時、離島に架かる橋（一般道)としては日本一の長さ（1,780m）でした。その頃、山口県民だった私たちは、開通間もない時期に角島大橋を通って、周囲の海の美しさに感動。その後、平成17年に沖縄県今帰仁村（なきじんむら）古宇利島に開通した古宇利大橋（1,960m）に日本一の座を明け渡すことになりました。ところがその時、私たちは沖縄県民。おかげで古宇利大橋も、早々に走破することができました。このあたりの海も透き通るように青く、目を奪われるほどの美しさ。角島大橋と古宇利大橋、ふたつの絶景ブリッジを体験できてラッキーでした (^-^)ゞ
【追記】
その古宇利大橋も、平成27年には同じ沖縄県の伊良部大橋に追い抜かれました。伊良部大橋は、宮古島と伊良部島を結ぶ橋で全長3,540m。角島大橋のほぼ2倍と、圧倒的な長さです。宮古から伊良部へは船で渡ったことはありますが、平成18年に沖縄を離れましたから、残念ながらこの橋は渡ったことはありません。ネットで検索すると、「日本の橋トップ30」で第1位にランキングされるほどの絶景ブリッジだそうです。ちなみに、角島大橋が第2位、古宇利大橋が第3位を占めています。