ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

大晦日の八食センター

2006年12月31日 | 青森
八戸の台所、八食センター。年越しと正月の肴を仕入れるため、大晦日の八食センターに出かける。案の定、駐車場待ちの列ができるほどの人出で、期待どおりの活気ある市場めぐりができた。


人の群れで溢れ返る場内。さすがに大晦日、いつもの週末どころではない。目当ての店まで辿り着くのにもひと苦労。数年前に出かけた大晦日のアメ横にも勝るとも劣らない混雑ぶりだ。市場の活気は、何度味わっても楽しい。


ところ狭しと並ぶ北国の海の幸。毛ガニ、タラバガニ、真鱈、アンコウ、きんき、イカ、ホタテ・・・・。優柔不断な私には厳しい環境。目移りして選べない。


青森と言えばホタテ。八食センターに並ぶホタテは、スーパーに出回るホタテの二まわりも、三まわりも大きい。


青森の冬の味覚の代表は、なんと言っても「真鱈」。青森では、この時期最もポピュラーな魚だ。内臓も含め、鱈一尾すべてを食べ尽くす「じゃっぱ汁」は、厳しい冬の寒さを吹き飛ばすほど、体が温まる鍋料理。肝を加えるとコクと旨みが格段にアップする。
「キク」というのは鱈の白子のことで、ねっとりと濃厚な味わいが身上。当然、雄のほうが市場価値が高くなる。


これがその白子。フグの白子が西の横綱なら、真鱈の白子は東の横綱と言ってもよいかもしれない。鍋に入れてももちろん美味しいが、新鮮なものは生に限る。ポン酢と紅葉おろしで味わう真鱈の白子は何とも言えない旨さだ。


こちらは、煮ても焼いても旨い「きんき」。この時期、きんきは脂をたっぷりと蓄えて最高に旨くなる。

車で40分も走ればこんな市場で新鮮な海の幸を手に入れることができる恵まれた環境。とれとれの海の幸あり、生活の一部として馴染める温泉あり。東北は懐が深く、実に魅力的な土地柄だ。

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