パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

何はなくとも財政再建

2010-08-03 17:22:28 | Weblog
 児童虐待問題で、児童相談所の職員が、問題家庭の隣人に事情を聞くために話を聞こうとおもっても、「事情を聞いた」ということ事態が「隣人関係」を悪化させかねないので、聞くことができないと言っていた。

 高校生の時、後ろからそっと忍び寄ってとんとんと肩を叩き、「あんた、このごろ評判悪いよ」とささやいて逃げるという悪質な悪戯が流行ったことを思い出した。

 確かに、噂の力というのは恐ろしいものだが、プロだったら「聞き方」というものがあるだろう。

 いや、プロじゃないのか。

 それから、近所からの通報というのは、どうしても夜とか夜中になされる場合が多いが、お役所には一人しか留守番がいない。

 何かあった場合には、担当者の自宅に電話をして呼び出すことになるが、一旦仕事を終えて帰宅した者を電話一本で呼び出す判断は、一人では難しいという説明もあった。

 だったら留守番を二人か、それ以上にすればいいではないか。

 そもそも、留守番が一人というのがおかしい。

 何か起きたら、もうどうしようもない。

 板橋駅の前に噴水がある。

 昨今の猛暑日続きに、近所の幼児が母親に見守られながら水浴びをしているのだが、先週から土日に噴水が止まり、池も空っぽになってしまった。

 どうしたんだろうと思ったら、張り紙があって、水場にガラスの破片が落ちていて子供が怪我をしたので、役所に人がいなくて対処できない土日は噴水は中止にしましたと書いてあった。

 土日に出勤して対処すればいいはずなのに、それができない。

 というか、しない。

 こういうのをお役所仕事というのだろう。

 国会中継を見ていたら、原口が、「私どもは、公務員をバッシングすればいいとはまったく思っておりません」と啖呵を切り、さらに、菅が、「財政再建だけはなんとしても実行します」と、何はなくとも「財政再建」こそ最優先課題であると断言していた。

 こりゃだみだ、である。

 完全に役人に取り込まれている。

 東工大なんだから、それなりの頭脳はもっていると思うのだが…市民運動ばかりやっていて、知性の土台がなっていないのかもしれない。

 かといって、谷垣は、口を開けば、政治家というより、いまだに官僚そのものということがバレバレだし。

 どうしようもない。