パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

リゴリズムの罠

2010-08-10 22:28:40 | Weblog
 外付けハードディスクは順調に動いている。

 ということは、おかしかったのはケーブルなのだろうか?

 2本も変えたのに。

 まあ、そのケーブルを他の機器につなげればすぐにわかることだが。

 久しぶりにヨドバシで周辺機器をチェックした。

 主にスキャナーだったが、ちょっと特殊な機器のせいか、売り場にさっぱり活気がない。

 プリンターも見てみたが、同じく、活気がない。

 値札を見るといずれもあんまり下がっていない。

 というより、上がっている感じすらする。

 なんか変である。

 デフレに抵抗して、値段を下げていないのかもしれないが、デフレで活況をもたらそうと思ったら「値下げ」しかないだろうに。

 3Dテレビが全然売れてないそうだが、当たり前でしょ。

 一家揃ってサングラスをかけて画面を見るなんて、想像しただけで変だ。

 それにしても柴崎コウとやらのサングラスの似合わないこと!

 「東洋経済」の表紙に、「今こそ哲学を」みたいな文句が書かれていたのでぱらぱらと立ち読みしてみたが、高速道路の無料化について、政府の規模、権限を最小化せよと主張するリバタリアン(超自由主義者)は、「受益者負担」が大原則なので、あらゆる道路、橋等、すべて有料が基本と考えると書いてあった。

 こ、これはひどい。

 しかも、書いてるのはれっきとしたどこかの大学教授。

 そういえば、野口悠紀雄がNHKで、今後日本政府は、日本経済がもはや成長しないということを前提に、すべての政策を考えよとむちゃくちゃなことを言っていた。

 例えば増税やむを得ず、年金も減額せざるを得ないと政府ははっきり言え、高速道路の無料化なんて、論外中の論外と。

 これで経済学者。しかも大学で教えている。

 現在の政策がうまく結果を出せないことが、現在の政策を継続させる。

 それが、リゴリズム(厳格主義)の罠だ。

 昔々の大昔、早稲田の野球部の監督に石井連蔵というのがいた。

 彼がものすごい、リゴリズムで、連日連夜の猛特訓を重ねたが、まったく成果が上がらなかったが、なぜか、人気だけはあった。

 それでまったく成果をあげられぬまま、4、5年で石井藤吉郎という監督に代わったところ、とたんに優勝してしまったのだが、その新しい石井監督曰く、「連蔵さんの遺産で勝てました」。

 藤吉郎監督としてはこう言わざるを得なかったのだろうが、それはともかく、これがリゴリズムの罠だ。

 失敗してもいくらでも言い訳が立っちゃうので、リゴリズムから抜け出せないのだ。

 今の日本も同じだ。

 商品の表示問題とか、実害のない問題はそれなりに対処すればいいのに「あってはならない問題」と考える。

 これがリゴリズムだ。

 年金記録問題なんか、「一人残らず調べる」と言って、仕事をもらった役人、ウハウハだわな。
 
 制度を根本から変える絶好のチャンスだったのに(ともはや過去形)。