パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

カニさん総理

2010-09-14 18:09:42 | Weblog
 菅、圧倒的勝利、とニュースで言っているので、そんなに?と思ったら、「圧倒的」なのは、いわゆる党員サポーター票。

 だいたい、「党員」というのはわかるが、「サポーター」って何なのだろう。

 まあ、どうでもいいが、ちょっと面白かったのが,毎日新聞で事前に「識者アンケート」というのをやったそうで、そこで、いわゆる右と左がぐちゃぐちゃになっている。

 例えば,桜田なんとかという、以前よく産經新聞で名前を見た「右」の論客は、菅支持。

 理由は,どうやら、普天間基地問題らしい。

 つまり、小沢では対米関係が危なっかしいので、「地味」でいいから菅支持だというのだ。

 おいおい。

 桜田先生くらい、小沢の提案が、「集団自衛権容認」を前提にしていることくらい、わかってあげなくちゃだ。

 ただ、それをあからさまに言っちゃうと、肝心の沖縄が改憲反対の左翼だから、問題がこじれる。

 それで、アメリカに行った時にでも、極秘で「集団自衛権容認」と「普天間基地海外移転」をバーター取引する、そんなプランだったんじゃないのか。

 わからないけど、しかし、日米合意はしたものの,実行はできないことが,奇しくも、ほぼ同日におこなわれた名護市選挙で改めて判明した。

 アメリカ政府の第1条件が、「地元の合意」なんだから、小沢の言う通り、「改めて相談」するしかないことは、朝日新聞だって気がついたんじゃいかな。

 テレビで朝日の論説委員の「ほぞを噛んだ」ような顔を見て、そう思った。

 しかし,菅はこれからどうするのか。

 再選後の最初の記者会見を見たが,「まだ3ヶ月、これから本格的にやります」とだけ言って、逃げるように帰っていった。

 こいつ、選挙カーの上で演説している小沢の横で、両手でVサインをつくって、「カニさん、カニさん」とばかりにふりまわしていた。

 なんて恥ずかしいことをするやつだろう。

 これでも「小沢よりまし」か。桜田先生。

 しかし,こんな風にこじれてしまったのも,小沢が、基本政策はいいのに、その実現のために策を弄し過ぎたことが原因ということはあるだろう。

 本当に残念である。