パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

味方を困らせる人

2009-12-15 20:19:58 | Weblog
 いやはや、なんともへんてこりんなことになってしまったみたいだが、今朝の鳩山のぶら下がり会見みたいな場面での鳩山の発言を聞いて、「正体見たり」という感じだ。

 例の、中国の副主席の天皇会見問題だが、鳩山は「こんなことになって大変申し訳ないと思っている」と言ったのだが、何が申し訳ないのかというと、本来だったらちゃんと歓迎すべきところが手違いでできなくなったと言ったのだ。

 つまり、中国に対して「申し訳ない」と言っているのだ。

 無理してもらったのは天皇陛下なんだから、天皇陛下に「すみませんでした」というべきだろう。

 こいつはだめだ。

 やっぱり日本人は天皇問題がからむと良しにつけ悪しきにつけ、頭に血が上るってことを中国人はいい加減わかったほうがいいと思うのだが、あいつらは「行けいけどんどん」しかないからなあ。

 何しろ町工場で電気自動車をどんどん作っていて、それが地方都市を走り回ってるってんだから。

 それで、電気自動車開発先進国には「技術をよこせ」。

 電気自動車というのはクォーツ時計と同じで、基幹部品が手に入れば簡単に作れるらしいので、その基幹部品を先進国に対して、「早く作れ、できたらおれたちが買って、バンバン作るからさ」という感じだ。

 国連のインフルエンザ部門で働いている日本人の女科学者のことを昨日の日本放送協会の「プロフェッショナル」でやっていたが、ロシアから電話で、わが国で作ったワクチンに国連のお墨付きがほしいと頼み込んできた。

 自分の国で作ったのを自分の国で使う分には国連がかかわる話ではないので自由にやっていいが、輸出をするため、国連の承認がほしいというのは話が違う。

 まずワクチンの検体を提供すべきなのだが、ロシアはそれもなしで、いきなり「承認しろ」と言ってくる。

 電話に出たのは、別の研究者で、彼がことわっていたが、彼女いわく、「ロシアと中国はいつもこれなんだ」とため息をついていた。

 検体の提供を受けても、きちんと検査して承認を出すには2,3年はかかるのだそうだが、ロシアや中国はそんなのいつもお構いなしでやってくる。

 なるほどね、今回の天皇会見問題とまったく同じだ。

 しかし、あまりにも自民党のというか、谷垣総裁の影が薄い。

 大体、今、自民党の幹事長って誰なのか?

 知っている国民はほとんどいないのじゃやないか。

 河野太郎がなっていたら、ずいぶんちがうと思う。

 河野太郎は、親父に生体肝移植を行ってから、一皮向けた感じがする。

 今回の混迷のもっとも根本は、小沢が、今や誰も相手にしない社民党と組んで、それを基盤にしてしまっているところにあるのだろうが、それはあめりかだって専門家はわかっているのだろう。

 それともそうでもないのか。

 日曜日、久しぶりに日高レポートとやらを見たが、二人の女性ジャーナリストがオバマを酷評していた。

 いわく、彼は味方を困らせる人だと。

 なんか、いそうだ、そういう人。

 鳩山もまさにそういう人なんだろう。

 「困らせられる」というのは、本当に困ったちゃんで、「こいつはだめだ」、となかなかならない。(私はもう決めたけどね)

 基地問題だって、一番困るのは普天間の住民なんだが、しかし、住民を巻き込む重大事故が必ずおきると決まったわけでもないので、それまでは「困った困った」で過ごしてしまう可能性がある。

 基地があるおかげで生活だって成り立っているんだし、ということで、このまんまずるずるいったって支持率が危険水域まで下がるかどうかはわからないわけだ。