パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

何を考えるべきか

2009-12-26 22:40:05 | Weblog
 亀井静香が銀行融資の際の連帯保証人制度を廃止するべきだと言った由。

 大賛成だ。

 こんな制度は日本だけなのだ。(もしかしたら戦前日本領土だったせいで韓国にもあるかもしれないが)

 ニュースソースは2chの経済版だったが、スレでは賛成が圧倒的。

 たまに、連帯保証を取らないと銀行が貸さなくなるという意見があったが、「何のための銀行か」、でちょん。

 連帯保証というのは、要するに何の対価もなしに自分の財産を担保に差し出すのだから、非合理極まりない。

 2chの意見に、せめて銀行は、連帯保証人に対し、当該融資で得た利益の何割かを提供すべきという書き込みがあった。

 なるほど。そういう手もあったか。

 亀井は、また、大手新聞の論説委員を集め、財務省の洗脳にあっている、もっと自分の頭で考えろ、日本の国債はほぼすべて国内で消化されているので心配はないと言ったそうだ。

 ちょっとまえの2chの書き込みでは、国内で消化されているために、なかなかデフレ状態から脱却できない、むしろ外国の金融機関に買ってもらうようにしたほうがいいという意見があって、理屈はよくわからなかったが、なるほどと思ったのだが、ともかく、20年前に赤字国債が100兆円近くになったとき、財務省、当時の大蔵省は、「危機だ」「破綻だ」と大騒ぎした。

 経済、あるいは経済学のことはよくわからないのだが、今現在、破綻状態にないことは確かだろう。

 赤字国債の発行しすぎによる破綻とは、ハイパーインフレによる問題の解決をさすのだから。

 ということは、日本は、破綻していないがゆえに、問題も未解決のままということなのだろうか?

 ともかく、日本の新聞社の論説委員どもは、日経新聞も含めて、20年以上も破綻だ」「危機だ」と言いつづけてなお、今も言い続けているということ、つまり、「まだ破綻していない」ことをどう考えるのか、それをこそ考えるべきだろう。

  もちろん、「まだ大丈夫」とかそんな言葉を期待しているわけではない。

 100兆円で破綻と言われていたのが、1000兆円になってもまだ破綻していないこと、それが意味するところは何か、それをこそ考えるべきだろう。