パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

麻生、総裁に『王手』か?

2008-09-15 22:52:49 | Weblog
 坂本順治監督、赤井英和主演シリーズの第一弾(なのかな)、『王手』をテレビでやっていたので半分ほど見る。

 赤井が「若い!」。しかし、そんなに面白いとは思わなかった。

 以前、同じ坂本、赤井コンビの『トカレフ』がすごい、という声が周辺に多く、大いに疑問に思っていたのだが、今回、『王手』を見て、『トカレフ』が「すごい」と言いたい意味がなんとなくわかった。

 エルビス・プレスリー主演の西部劇を、これも半分ほど見る。ネットで調べたら、エルビス主演映画はドキュメンタリーを含めると33本もあるんだそうだ。本人も映画に出ることがとても好きだったらしい。

 中で、ピストルで撃たれた中年の保安官が、胸の弾丸を取り出すシーンがある。西部劇ではお馴染みだが、麻酔がないので、代りにウィスキーを飲めと医者に言われて、ぐいと飲むのだが、ああいうのを見ると、映画とはいえ、やつらは体力があるなーと思ってしまう。

 中年をはるかに過ぎていても、喧嘩になると、息子みたいな若造を一発でのしちゃうし。まあ、これも西部劇、いや映画の定番ではある。映画って、洋の東西を問わず、中年以上の男に甘いような気がする。(いや、いいんだけどね)制作者が中年以上の男だからだろうか。

 自民党の総裁選挙は、麻生が圧倒的に優位を保っているらしいが、貧乏くじをひいてしまうような気がしてならない。ここは、小池百合子にまかせちゃうというのが、賢明だと思うのだけれどねえ。

 現実的に言うと、麻生と公明党の仲がよいため、選挙が心配な議員連中の多くが麻生を支持しているという感じがするが、ということは、総選挙後の政界再編の可能性が少ないということなのだろうか。その点でも、度胸のありそうな小池百合子がいいと思うのだけどなあ。

 でも、私がそう思うということは、逆の眼がでる可能性が高い……。

 井筒監督が、「どうせ誰が首相になっても変わらないさ」と言って、となりの宮崎に「そんなことはない」と言われて、「ん? そう?」とか言っていたが、。宮崎は、「そう思う根拠は?」と突っ込めばよかった。たぶん、答えられないだろう。街頭世論調査(これ自体無意味だけど)も、「誰がなっても同じ」という答はずいぶん少なくなってきたような気がするし、コメンテーターとして不勉強なのだ、井筒監督。いつも同じセリフばかりで……。