パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

浦和、大宮……ダサイタマは過去の話か

2006-09-19 23:42:54 | Weblog
 今日ではなくて、昨日だけれど、自転車で埼玉の川口まで往復した。その前の日は、御苦労なことに、浦和。

 実は、秋葉原に引越したのはいいけれど、住む場所がまだない(笑)。いや、実は、松戸の二駅先の馬橋にいったんアパートを借りたのだけれど、思惑違いで、さっぱり帰っていない。安さにひかれたのだが、やっぱり安かろう、でしかなかったのだ。ただし、部屋や部屋の設備が良くないわけではない。それに限れば、文句はないのだけれど、いかんせん、周囲に何もない。な~んにもない。あと、痛かったのは、常磐線と常磐鈍行線の二本走っているのだけれど、てっきり、快速と鈍行のちがいだとばかり思っていたら、常磐鈍行線というのは、実質、地下鉄千代田線のことで、つまり、線路そのものがちがうため、馬橋には、途中、松戸で必ず乗り換えなければならない。それを知らなかった。
 もちろん、最初に行った時にも、松戸で乗り換えたはずだけれど、たぶん、その時は、たまたまそうなっただけで、本来は乗り換えなしで行けるんだと思いこんでいた。
 常磐線と常磐鈍行線が、「線路がちがう」ことは、東京で言えば、山手線と京浜東北線、総武線と中央線が、ある一定区間平行して走るので、その間はどっちに乗っても構わないが、でも線路は別というのと近いのだろう。しかし、普段、使っていない人は知らないのではないか。後で不動産屋の広告を見たら、松戸物件にわざわわざ「人気の快速停車駅」と謳ってあった。「快速停車駅」が特に売り物になると言うことは、私のように、一つの線路ではなく、二つの線路であることに気づかずにいて、「なんじゃこりゃ!」と怒る人が少なからずいるということではないか。深読みかもね。
 それはそうと、たとえば総武線から中央線へは、お茶の水で乗り換えることが私の場合は多いのだけれど、同一ホームで、しかも、時間ぴったりに併走してやってくるので、時間待ちはほとんどない。(代々木駅で総武線から山手線に乗り換える場合も同じで、ほとんどストレスを感じない)
 千葉県にそこまでは要求しないが(?)、常磐線と常磐鈍行線(地下鉄千代田線)の場合は、ホームがちがうので階段をのぼっておりる必要があること、また、10数分の時間待ちがあることなどで、どうしても、いらいらしてしまう。
 もっとも、松戸と馬橋の間を自転車でつなぐという方法もある。その場合は、たぶん15分かそこいらで行けるだろうから、万やむをえない場合はそうすることになるのだろうが、今の時点ではなんとも納得し難く、大分前、ちょうどサッカーのJリーグがはじまって一、二年後だったと思うが、浦和に行ったことがあり、その時の印象がよかったことを思い出し、浦和が松戸に代わり得るか、確かめてみることにしたのだ。

 しかし、行ってびっくり、「代わり得るか」どころではない。ベッドタウンレースでは埼玉が千葉を2馬身3馬身、いやそれ以上引き離している感じ。しかも、すっかりおしゃれな街になっている。
 大宮在住の右翼、Sさんの話では、浦和はもともと県庁所在市で、また文教地区でもあって、浦和の住人はそのことに非常に誇りを持っているのだそうだ。実際にあちこち自転車で走り回って、その気持ちがよくわかった。たしかに、落ち着いたいい街だ。しかも、眼と鼻の先の大宮には、中央官庁が大挙引越してきているとのこと。ただし、リベラル右翼のSさんに言わせると、エリート官僚の冷たい雰囲気が街を支配してしまって、大宮自身の雰囲気はあまり良くなくなったとのことだ。今回は、大宮には行かなかったのでわからないが、ともかく、浦和にはビッグなサッカースタジアムがあるし、大宮には日本屈指のコンサートホールがある。それに、ちっとも知らなかったのだが、中央官庁まで大挙移転しているとは、大袈裟でなく、ミニ首都移転が何時の間にか進行しているという感じだ。

 ところが、その浦和でうろちょろしている間に、空からぽつりぽつりと降ってきた。こりゃー大変だと慌てて帰路についたのだが、雨に弱いのが自転車のなんともいかぬ、弱点。川口市目前で本降りになってしまった。でも、しょうがない、泣きたい気持ちで荒川を越え、少し走ったところで見慣れた景色に気がついた。そうだ。凸版印刷のある志村坂上だ。大分暗くなってきたが、ほっとしたところで、道に迷ってしまった。よくあることだが、油断大敵!というやつだ。それで、びしょ濡れになりながらUターンしてなんとか元に戻ったと思ったところで、地面からごつんごつんという嫌な感触が。パンクだ! これも、自転車の弱点。パンクばかりはどうしようもない。どんなに注意しても、一定の確率で起こるのだ。しかし、幸いなことに、地下鉄の入り口が近くにあったので、自転車を捨てて地下鉄に乗り、御徒町まで帰って、代わりのタイヤを買って、舞い戻り、どうにかこうにか、無事、秋葉原に辿り着いた。

 これが一昨日の話。

 それで、昨日は、途中でちょっと気になった川口に行ってみた、というわけ。
 川口市の特徴はというと、ここもすっかりオシャレな街に変身しつつある感じだが、駅から離れると、やたらに板金屋とか、溶接工場など、鉄を扱う小さな工場が眼についた。これは、浦和にはなかった。そういえば、小学校の頃に習ったような気がする。東京の産業=印刷、埼玉=鋳物とか。あと、これは埼玉に入ってからの街道筋の印象なのだが、蕎麦屋が多く眼に入った。ああ、北関東なのだな、と、何故か思った。(千葉? 千葉はやっぱりピーナッツ屋でしょう。知らないけど)

 ともかく、二日続けてあわせて、7、80キロは優に走ったので、さすがにくたびれ、肉のハナマサで、カツオのタタキをワンパック買った。タンパク質を補充しようと思ったのだが、栄養学的にはこれでいいのかな? よくわからないけど、美味しかったのでよしとしよう。