何故映像にシフトしたか?。
理由は静止画写真に飽きたから。どうせ動かないのだし、動かなければドローイング・デッサンでいいじゃん。やはり動く描写は映像しかない。
そうした個人的事情はおいといて、今企業の中でもSNSなどをつうじたCFの映像制作が盛んである。簡単なものは社内で、グレードの高い映像は社外の専門家集団に任すとする発注形態。そして次第に社内のインハウスディレクターの能力が向上し、すべて社内でおこなえる企業も登場するだろう。そうなると映像制作も、これからのサラリーマンの必須能力の一つになるのかな?。
実際に標準的映像編集ソフトPremiere proをつかってみると、少し勉強すればいろんな事ができることがわかる。今の若い人達なら覚えるのは容易だろう。それがインハウスディレクターの登場を容易にする要因である。
では誰でもができない要素がある。それは感性に関する能力が一つあげられる。大学で感性を鍛錬する訓練は芸術系の大学でしかおこなわれていない。絵画も彫刻もデザインも感性を働かせる訓練を4年間の実習で徹底的におこなわれる。
私もそんな訓練を受けてきたから、映像編集は比較的楽な技法である。だから私は容易に映像の世界の入口に滑り込めた。
さてYouTubeで京都桜名所100選などという類いの動画を配信している。それがアクセス数がとても高い。私から見れば不思議な現象だが、先ず情報を集めたいとする世界の人達のニーズがあるのだろうか。それにステレオタイプ化した映像が応えている。そうなると映像も感性を必要としない情報提供、つまりテレビの世界に近づく。
感性が要求される仕事に写真や映像のチョイスがある。グラフィックデザイナーならばカンプペーパーをみながら最適な画像を選ぶ事ができる。例えばこのブログのトップ画像はどんなCMに使えるか予想できますか?。これが旅行代理店やエアラインといった答えならば手垢がついた使い古された展開なのでバツ!×××・・(*^▽^*)。
あらかじめ予想される発想をステレオタイプ化した考え方という。過去に視聴覚経験をしているから、そうした答えが登場するわけである。過去の経験を参照するという態度である。こうした路線に乗るとさらにステレオタイプ化されたCFが世間に跋扈する。そしてつまらないえせ文化的現代社会となる。つまりクリエイションを忘れた社会だ。
デザイナーの頭の働かせ方は逆であり、これまでに使ったことがないCMや経験はどれかなと考える。つまりインハウスデザイナーが考えなかった前代未聞の方法を探るのである。
つまりサラリーマン・インハウスデザイナーとプロデザイナーとは、そうした頭の働かせ方に違いがある。
さてこのブログ画像はAIが選んだが、万人が好みそうなルックスだ。多分AIはステレオタイプ化された人々の考え方に結構依存していそうだ!?。それってAIの手抜き?・・・。
出典:adobe stockのコピー
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます