みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#510 神の法第五戒

2020年03月27日 | 神の法
第5戒
命の約束
 
p164~
The Promise of Life
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

第5戒は、従順に関する大切な約束、すなわち命の約束を伝える。

出エジプト記20:12
あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。

申命記5:16
あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が命じられたとおりに。それは、あなたの齢が長くなるため、また、あなたの神、主が与えようとしておられる地で、しあわせになるためである。 

いずれの聖句も命の約束について語っている。

Rylaarsdamのコメントは、面白い現代解釈のひとつ。

彼の申命記20:12の解釈はこう。

第5戒は、社会法から市民法への移行点を指し示している。両親を敬うということは、ある意味敬虔なことだが、儀式遵守ではない。申命記5:16において、与えられようとしている土地で、齢の期間の約束に対する考えが付け加えられている。重要ではない子らは、厳しいしつけに縛られた(申命記21:15,17、レビ記20:9、箴言30:17)。この戒めは、無力でまだ親に頼る子供に適応される極めて特殊な命令。動物の危険にさらされ野ざらしに耐えることができないため、彼らを国外へ送り出すことはできない。神が与えたもう土地の所有(申命記においては、場所はシナイ)は、家族の基盤維持に依存する。

言い方を換えると、死に瀕していない限り両親は敬われるということ。

確かに、エスキモーの習慣は、古代の近東の習慣とは違う。

しかし、この解釈は、あらゆる意味で、意図的な間違い。

ここで必要はことは、宗教的な両親尊敬であり、老人に対する一般的敬意を含む。

レビ記19:32
あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。わたしは主である。

老人に対する敬意がはっきりと告げられている。

箴言16:31
しらがは光栄の冠、それは正義の道に見いだされる。

レビ記19:32
あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。わたしは主である。

古い世代への道徳的観点とは無関係に、基本的敬意と尊敬は義務。

古い世代にとって「光栄の冠」が義。