みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#507 神の法第五戒

2020年03月24日 | 神の法
第5戒
家族の権威
 
p163~
The Authority of the Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

家族および親に関する人間中心的考え方に対抗するために、家族に関する神中心的な聖書教理を理解、強調する必要がある。

家族に関するヒューマニズム的教理は、人間中心的、かつ社会中心的教理。

家族はひとつの社会的機関と考えられる。

それは、進化の過程において、初期の古い集合体を提供した。

人が本当の家族となる時、新しい集合体へと道を譲るはずの集合体。

聖書教理の特徴は、家族は神中心的な機能と起源によって捉えられる。

人にとって、家族とは神の目的の一部。

それは、あるべき姿として神の栄光のために機能する。

そして、神の下で人が自己を理解するために機能する。

創世記1:27~30
神はこのように、人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。神はまた、彼らを祝福し、このように神は彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。」 ついで神は仰せられた。「見よ。わたしは、全地の上にあって、種を持つすべての草と、種を持って実を結ぶすべての木をあなたがたに与えた。それがあなたがたの食物となる。また、地のすべての獣、空のすべての鳥、地をはうすべてのもので、いのちの息のあるもののために、食物として、すべての緑の草を与える。」すると、そのようになった。 

注)この箇所を、Rushdoonyは次のように訳出している。

「地を従えよ」は、subdue the earth。

「すべての生き物を支配せよ」は、exercise dominion over it under God。

神の下で、すべての生き物を支配するために体を使え。

神の下で、すべての生き物への全面支配を実践せよ。

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アダムが創造された時、既婚者としての男に創造命令がなされたことは明らか。

神の思いの中に、女の創造がすでにあった。

すなわち、地を従えることと、すべての生き物への全面支配を実践することは、神の支配下にある家族にとって非常に重要な職務。

また、家庭の頭としての男の役割にとっても、欠くことができない責務。

これにより、家族は所有すべきという職務が与えられる。

地を従えて、すべての生き物への全面支配を実践せよということは、聖書において私的財産所有という考え方が容認されているということを意味する。

神の御名において全創造物への全面支配を実践し、そこに神の法秩序をもたらすことは人の責務。

地の創造は大変良かったが、神によって任命された統治者である人間による服従と所有に関しては、地はいまだ未開発だった。

地の統治は、男が夫として父として召し出されたということを意味する。

また、家族がひとつの機関として召し出されたことを意味する。

人の堕落によって、この召し出しは変更されることはなかった。

ただし、キリストの新生の御業なしで、この統治が完了することは不可能となってしまったが。

参考文献:

自分の財産を国家の略奪から守るには

相続財産は悪か?