17日夜、我が家に警官が多数訪れた。その中のH主任(主任と思う)の語り口を追った。
その前に状況を記すと、夕方7時半ごろ、A派出所にK氏宅から泥棒に入られたらしい、との電話があり、その情報は直ちに小倉北署の捜査第○課に連絡され、主任Hさんが調査に派遣されたものである。
8時30分:H主任が鑑識、派出所員の計7人でK氏宅に到着。
「あれれ、この家は確か一昨年も来たことがある。泥棒だったが、犯人は捕まっていない。また入られたのか。この前が3回目といっていたので、今度で4回目だな。不用心な家だ。まったく」
「泥棒に入られたのは今朝とのことらしいが、なぜ今頃に? なるほどご主人は財布を車の中に置き忘れたと思いこんで、帰ってきて無くなったのに気づいたわけか。で、娘さんは? なになに、どこかに置き忘れてると思ってた? お父さんが財布無いので、自分も取られたと分かったって。」
「Kさん、起きて出かけるときに玄関の明かりがついていて、鍵も掛かっていなかったんですって。おかしいとは思わなかったんですか? なに、明かりはまた消し忘れただけで、いつものことと思った? 玄関も鍵の掛け忘れだと思っただけだ? (実にいい加減な人たちだ。泥棒に入って、といってるようなもんだ)」
「とりあえず、指紋や足跡を調べよう。鑑識さん、明かりで床を照らして! うーん、綿埃が多いな、掃除してるんだろか? 足跡は残ってないな、半日過ぎてるから仕方ないな。指紋はどうかな、とりあえず玄関ドアの指紋を採取しておこう」
「盗られたものは、ご主人と娘さんの財布とご主人の小銭入れだけですね。 共に2階の食卓に置いてあった? 1階はピアノレッスン室と和室で夜間は無人になる? 3階が寝室で孫入れて4人、ね。では1、2階は夜間は誰もいなくて、玄関も空いていた。やすやすと泥棒が入れたわけだ。たしか、この前はレッスン室の窓が開けっ放しだったよね。(なんという家族だ、あきれ果てる!) で、被害はご主人が1万7千円と小銭800円、ジャンボ宝くじの1シートとバスカード、娘さんが現金4千円とデパートの商品券8000円。そのほかに二人とも免許証と銀行のカード類。」
「カード類は、使われると大変だから、今すぐに盗難手続きしなさい! どこの銀行? クレジットカードはどこ? ここに連絡先リストがあるので、そこに連絡しなさい。どこのカードか分からない? 思い出しなさい。載っていなければネットで調べて! 早くしないと被害が大きくなるよ。(この家族はことの重要性を分かっていないようだ。素人はこれだから困る)」
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それから、約1時間、家族で手分けして各所に電話連絡した。終わったのが10時すぎ。
「分かってる範囲で、連絡は済みましたか。免許証再発行するのに必要な、盗難受理票は後で、届けさせるから、今晩はこれで帰ります。(やれやれ、夕食が遅くなった。早く帰って酒飲もう)」
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Kさん家族は、それぞれ打ちひしがれて、遅い夕食を食べました。あ~あ。
(この前はパパの財布からお金だけが盗られて、財布と定期入れはレッスン室にあったのに、今度はいっさいがっさい。診察券やらスーパーのカードなど、再発行の手間がかかる。・・・・。 あ~あ・・・。)・・・私の想い
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そして、次の日、出勤しているK氏に奥さんから電話。奥さんが家の周りを
順回したところ、洗濯機の横のかごの中にK氏の財布を見つけたとのこと。
台風の雨で濡れていた。現金、バスカード、宝くじ、クオカードなどはなくな
っていたが、免許証やカード類は入っていた。けれど、娘の財布は見つからな
い。ブランドものだったので持ち去った公算が高い。
我が家の前の道は通る人が多い。散歩にかこつけて、泥棒が監視していて隙があれば入り込もうと狙っているようだ。こそ泥で済んでいるからいいようなものの、最近は押し入り強盗殺人が多いから、ドアが開くとブザーがなるような防犯対策をせねば。