「The Strat in the Attic」、日本語にすれば「屋根裏部屋のストラトキャスター」。ディーク・ディッカーソンが書いた本のタイトルだ。
ギター収集が病のレベルに達した人間なら、
「屋根裏の物置を整理したら、その片隅にギターケースらしきものが見つかった。開けてみると、その中に入っていたのはストラトキャスターの54年モデルであった」
というような夢物語を一度は頭の中に思い浮かべるに違いないが、このタイトルが示す通り、ebayのような大規模ネットオークションサイトがある現在でも、物置やクローゼットの中、あるいはベッドの下にしまいこまれているレアなギターはアメリカにはまだまだたくさんあるようだ。
ディーク・ディッカーソンは、自他ともに認めるギター・ギーク(オタク)。彼および彼の友人たちは一体どのような手段を使って珍しくも貴重なギターを収集したのか、その追跡の物語を集めたものが「The Strat in the Attic」なのだ。
彼のやり方は、もちろんebayやヴィンテージ・ギター・ショップの広告をつぶさに見ることから始まり、インターネットも利用するが、彼が探しているギターは市場に出てこないばかりか、検索してもヒットしないものが多いため、所有している本人かその家族(もしくは遺族)にコンタクトを取り、交渉しながら手に入れるという、わりと昔ながらの「足を使う」やり方だ。このやり方の面白いところは、そのギターの来歴や、所有者がそれを使っていた頃の思い出話が聞けたりするところで、ギターを手に入れるまでの過程がそのまま人と音楽、あるいは人と楽器の歴史を豊かに彩るエピソードとなるのである。この本には「ギター考古学のスリリングな物語」というサブタイトルがつけられているが、ここでいう考古学とは、何万年も前の化石を発掘するかのように、ずっとしまいこまれていたギターを掘り起こし、その背景にある様々な文脈を読み解いていくということだろう。
「だのじゃん」ではダンエレクトロ関連ということで、リンク・レイのギターリンとジミ・ヘンドリックスのコーラル・エレクトリック・シタールについてはすでに記事にさせてもらったのだが、今回ついでにこの本そのものを紹介しようと思った次第。
ギター収集が病のレベルに達した人間なら、
「屋根裏の物置を整理したら、その片隅にギターケースらしきものが見つかった。開けてみると、その中に入っていたのはストラトキャスターの54年モデルであった」
というような夢物語を一度は頭の中に思い浮かべるに違いないが、このタイトルが示す通り、ebayのような大規模ネットオークションサイトがある現在でも、物置やクローゼットの中、あるいはベッドの下にしまいこまれているレアなギターはアメリカにはまだまだたくさんあるようだ。
ディーク・ディッカーソンは、自他ともに認めるギター・ギーク(オタク)。彼および彼の友人たちは一体どのような手段を使って珍しくも貴重なギターを収集したのか、その追跡の物語を集めたものが「The Strat in the Attic」なのだ。
彼のやり方は、もちろんebayやヴィンテージ・ギター・ショップの広告をつぶさに見ることから始まり、インターネットも利用するが、彼が探しているギターは市場に出てこないばかりか、検索してもヒットしないものが多いため、所有している本人かその家族(もしくは遺族)にコンタクトを取り、交渉しながら手に入れるという、わりと昔ながらの「足を使う」やり方だ。このやり方の面白いところは、そのギターの来歴や、所有者がそれを使っていた頃の思い出話が聞けたりするところで、ギターを手に入れるまでの過程がそのまま人と音楽、あるいは人と楽器の歴史を豊かに彩るエピソードとなるのである。この本には「ギター考古学のスリリングな物語」というサブタイトルがつけられているが、ここでいう考古学とは、何万年も前の化石を発掘するかのように、ずっとしまいこまれていたギターを掘り起こし、その背景にある様々な文脈を読み解いていくということだろう。
「だのじゃん」ではダンエレクトロ関連ということで、リンク・レイのギターリンとジミ・ヘンドリックスのコーラル・エレクトリック・シタールについてはすでに記事にさせてもらったのだが、今回ついでにこの本そのものを紹介しようと思った次第。
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