勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

言葉

2005-07-14 23:31:18 | Weblog
 昨日は文化庁の国語世論調査から、言葉について考えてみました。

今日の朝日新聞「天声人語」からの抜粋です。

 言葉とは人生に寄り添う愛しい道ずれではないか。
民族学者、柳田国男が60年余り前に書いた著書『国語の将来』から、
「日本語は日増しに成長して居る。語彙は目に見えて増加し、新しい表現法は相次いで起り、流行し又模倣せられて居る」

さらに
「日本語を以って、言ひたいことは何でも言ひ、書きたいことは何でも書け、しかも我心をはっきりと、少しの曇りも無く且つ感動深く、相手に知らしめ得るやうにすることが、本当の愛護だと思うて居る」

この言葉、blogにそのまま当てはまるような気がして怖い。
このように大上段に振りかぶらず、気楽に取り組めばいいことだとは思う、そこにそれぞれの味わいがあるのだから。
そんな中で、少しでもこの言葉を噛みしめて、美しい日本語を駆使できたらどんなにか楽しい事だろう。

 「天声人語」はこう結んでいる。
難題と自覚しつつ、愛しい日本語の未来を信じた言葉のように思われる。
2005.07.14

かるく ヤバイ

2005-07-13 23:58:35 | Weblog
 「かるくヤバイ」 こんなコピーのコマーシャルがある。お腹まわりの脂肪のつき具合を嘆いて言っている。ダイエット飲料のコマーシャルだったような気がする。
しかし日本語も 「かるくヤバイ」 らしい。

 昔から日本語の乱れは指摘されてきた。しかし言葉は生き物、その時代々々に合った言葉として変わっていくものでもあるようだ。
例えば“ら”抜き言葉、あれほど騒いだのはついこの間、しかし今ではら抜き言葉は当たり前。テレビのアナウンサーも平気で使っている事がある。それどころか、“ら”を入れて話すほうが違和感を感じる時さえある。しかし自分で使う時は敢えて“ら”を入れて話すようにはしているが。

 ヤバイという言葉も我々中・高年には「不都合・危険」というように否定的な言葉としか思えない。あまりきれいな言葉とは思わないが。
だが、若い人にとってこれは肯定的な使い方をするのだそうだ。「ヤバイきれい」とか「ヤバイかっこいい」といったような使い方をするという。ちょっとびっくりだが、感覚的にわからないでもない。「ヤバイくらいにきれい」「ヤバイほどかっこいい」つまり凄い事という意味なのだろう。

 そもそも「凄い」という言葉も大辞林によると「驚きで息が止まりそうになるほど恐ろしい」とある。《ものすごい目つきでにらむ》といった使い方をする。《凄む》というような使い方もある。
それが次第に「恐ろしいほどすぐれている。ぞっとするほどすばらしい」という意味に使われるようになり、今では肯定的に使われようになったという。

 このように言葉は生きている。いつの日か「ヤバイ」は「凄い」と同じ意味になってしまうかも知れない。

 文化庁の国語世論調査によると敬語の使い方や、慣用句の意味を間違って使う人が多いという。

 確かに敬語は難しい、敬語といっても「尊敬語、謙譲語、丁寧語」と分けられ使い分けが必要。
これらを正しく使うには普段から使い慣れていないと間違えやすい。
敬語は日本の文化、美しい日本語を正しく使いたいと思うが、難しい事でもある。
2005.07.13

北風と太陽 PARTⅡ

2005-07-12 17:25:47 | Weblog
新聞のコラム「ひととき」の記事です。
 《我が家の前の道路は犬のお散歩コースになっているようで、一日中いろいろなワンちゃんが通ります。我が家にも猫がいるので、動物は大好き。飼うならこんな犬にしようか、などと考えながら楽しく眺めていました。
 
 でも残念なことに、連日のように「お土産」が残されているのです。こまめに掃除をしても、いつの間にか残されていたり、土の上ならいいだろうとばかりに垣根の根元にあったり。
見つけるたびに腹が立つやら悲しくなるやらで、飼い主さんだけでなく、罪のないワンちゃんまで憎らしく思うようになってしまいました。

 何とかしようと、ふんの持ち帰りを呼びかける市販のプレートを見つけてみましたが、あまり効果はありませんでした。プレートの数を増やそうか、もっと厳しい口調のものに変えようか、と思っていたところ、あるお宅の庭先に張られた手書きの紙を見つけました。

 そこには「あなたが犬を大切にするように、私もこの庭を大切にしています」と書いてありました。責めるのではなく、相手の気持ちを思いやる文章に、目からうろこが落ちる思いがしました。私も早速、手作りの張り紙を張ってみよう。飼い主さんたちの心に届く言葉を、探してみようと思います。》

 
以前こんなのもありました。
 《家の前にたくさんの放置自転車を置かれ困った家主が、幾つもの張り紙をしたが効果もないので、ある日「不用品、ご自由にお持ち帰り下さい」と張り紙をしたとたん、自転車は見事に放置されなくなったそうです。

こんなユーモアで切り返した女性もいました。
 《電車の中で酔っ払いに絡まれ、無視をしているとその酔っ払い、散々ちょっかいを出しておきながら、棄て台詞に「このブス女」と言った。彼女は一言「あなたの妹に間違えられそうだわ」》

お見事!こんなゆとりを持って切り返しが出来たら素晴しい。
太陽になれない北風の独り言でした。
2005.07.12

北風と太陽

2005-07-11 20:24:04 | Weblog
昨日の朝日新聞「天声人語」から
 《閉まりかけたドアをこじあけて、男性が乗り込む。すぐ車内に車掌の声が流れた。「駆け込み乗車はおやめ下さい。そんな乗り方でけがをした時はお客様の責任です」

先月初め、JR中央線の電車が東京の国分寺駅を出た直後のことだ。乗り合わせた客が「不快な言い方だ」と苦情を寄せた。JR東日本は事情を調べ、「好ましくない放送だった」と車掌に注意した。乗車暦30年近いベテランだった。

この件が報道されると420件もの意見がJRに届いた。うち9割が車掌支持だったという。
全責任を客に押し付けるような物言いは反感を買うだろうが、無謀な乗車に憤る車掌の熱心さもわからなくはない。》


僕にはこの車掌さんの気持ちよくわかる、もし事故を起こせばJRの責任。こんなマナーの悪い乗客がいるから、ダイヤも乱れ、多くの人に迷惑を掛ける。
 
記事はこう続く。
 《「頭に血がのぼった時にどう放送するか。車掌の力量が問われます」と語るのは、元車掌の幸田勝夫さん(60)。国鉄以来、通勤電車や夜行列車に長く乗り、さりげない放送で客を和ませる名人と言われた。「大切なのはアドリブの力。とっさのひと言です」
元NHKアナウンサー生方恵一さんは、「無理にあけると電車のドアも壊れます」といった冗談で応じる余裕が車掌にあればよかったと話す。
JRによると、何であれ静けさを求める客と、親切な放送を望む客がいる。車内で何をどう語りかけるかは超のつく難問だという。》


 この話で思い出すのが童話「北風と太陽」
力ずくで旅人のコートを脱がせようとする北風と、優しく暖めてさりげなくコートを脱がす太陽。
僕自身はどうみても北風、自戒を込めて、太陽になりたいものだ。
しかしこれ、僕には超難しい。

「北風と太陽」の話、もう一度読んでみませんか。このHP 子供向けに作られています。
2005.07.11 

ストリート パフォーマンス

2005-07-10 23:45:04 | Weblog
         
 先日紹介した、かっぱ橋の七夕まつりに今日も行ってきました。梅雨の晴れ間の暑い一日となった日曜日の今日、合羽橋本通りでは七夕飾りの下、歩行者天国に多くの人が繰り出し賑わっていました。
通りには露店が並び、路上パフォーマーたちがその技を競い合い、普段とは違う「かっぱ橋」の姿を見せていました。
どうぞ写真で下町の雰囲気を味わってください。
        
        
        
         
              これ僕にも出来そう 
        
        
              これはちょっと無理         
2005.07.10

浅草寺四万六千日

2005-07-09 23:53:44 | Weblog
         
 浅草の浅草寺境内では9日・10日の2日間、ほうずき市が開かれている。この日にお詣りをすると、四万六千日(約126年間)毎日お詣りしたと同じご利益があるという。
        
 境内には鉢植えのほおずきの他にも、つりしのぶ、風鈴、植木など様々な露天が立ち並び、合わせて450件に上るといい、多くの人が訪れて賑わっていた。
        
        
                
 夕方からは生憎の雨になったが、それでも人並みは途絶える事はなかった。
鉢植えのほうずきは風鈴もついて一鉢2,500円で売られています。
機会があったら一度お詣りしてみてはいかがでしょう。一日で四万六千日分のご利益があるのですから。
浅草寺境内 の様子をライブカメラが映し出しています。
2005.07.09

グレープフルーツ

2005-07-08 21:42:08 | Weblog
 グレープフルーツという果物、不思議な果物だ。まず名前、どう見てもグレープ、つまり葡萄とは似ても似つかわない。葡萄の房ように実が連なっているからこの名が付いたそうだが、こんな大きな実が葡萄のよう木に下がているところ見たいもんだ。
そしてこの果物、降圧剤には効きすぎる作用があるらしい。なんとも厄介だ。
         
食べ方も人それぞれのようですが、皆さんはどのような食べ方をしますか?
僕のとっておきの食べ方をご紹介します。これは、どなたに供しても、必ず美味しいと言ってお替りする自慢の食べ方です。
        
《作り方》
①グレープフルーツは皮を剥き、実を袋から出し器に入れます。
②たっぷりのグラニュー糖とワインを加え、冷蔵庫で一晩冷やせば出来上がり。


ワインは赤でも白でもいいですが、グレープフルーツの色によって使い分けるときれいです。
赤やピンクのグレープフルーツの時は白ワインが、ホワイトの時は赤がきれいです。でもワインの色にはこだわらず、安価なワインで充分です。砂糖はグラニュー糖がいいようです。
写真は赤のグレープフルーツに白ワインを使いました。

お酒が弱い人でも、ワインが果汁に薄まり、アルコールもとぶのか、あまり気になりません。
これからの暑い時期、是非一度お試し下さい。
2005.07.08

下町七夕まつり

2005-07-07 21:39:48 | Weblog
 この時期、下町台東区では様々な行事が目白押しで、7/6(水)~10(日)にかけて合羽橋本通りでは七夕まつりが開催されている。
梅雨晴れの今日、七夕飾りが風にゆれ小暑の暑さを和らげていた。
     
東上野から浅草を結ぶ合羽橋本通りは、9日・10日(土・日)は歩行者天国になり、地元住民によるパレードや音楽演奏、模擬店なども予定されています。
七夕で有名な平塚や、仙台と比べると規模は小さいが、プロ用の飲食用品の揃う「かっぱ橋道具街」の散策と共に下町情緒を満喫するのもいいかも知れません。。
         
七夕の今日、あなたは短冊にどんな願い事を書きますか?
今宵の東京は曇り空、牽牛・織女の年一回の逢瀬は叶わないのかな。
2005.07.07

入谷朝顔市

2005-07-06 10:48:51 | Weblog
          
 夏の風物詩、入谷の朝顔市が今日(7月6日)から3日間開かれている。
太田蜀山人の狂歌にも詠まれた「恐れ入谷の鬼子母神」で有名な鬼子母神を中心に、言問い通りに面した歩道に広がるこの市、昨夜来の雨にも関わらず、早朝から賑わっていた。
        
 朝顔を選ぶには咲いている朝がいいといわれる。ここ数年値段は行燈づくりが、一鉢 2,000円と変わらないが、威勢のいい掛け声にこんなのがあった。「さぁ~買ってきな、何処で買っても朝顔だよ」 そりゃそうだ。
         
 我が家でも毎年ベランダで支柱を立て、毎朝咲くのを楽しみにしているが、上手に育てると10月いっぱいは楽しめる。
2005.07.06

お手玉

2005-07-04 23:53:45 | Weblog
         
 一昨日紹介した「メモルの集い」では、毎回ボランティアの方々の手作りのお土産をいただく。
今回はお手玉をいただいたが、ボランティアの皆さんの心のこもったお土産は楽しみでもあり、嬉しい。
こんな可愛いお手玉は飾って置くのもいいが、ちょっと遊んでみた。
        
日本古来の遊具 お手玉、もしかしたらボケ防止にいいかもしれない。

お手玉は前頭前野の活動性を高め、脳全体が非常に活動することがわかっているそうだ。
2005.07.04

東京都議会議員選挙

2005-07-03 23:45:47 | Weblog
 都議選に行った。午前中だったが投票所は閑散として人影もまばら、そんな中およそ投票には縁のなさそうな若者が、投票用紙を片手に自転車に乗り投票所に向かっていた。何かほっとした瞬間だった。

 選挙になるといつも思うのだが、これといって投票したいと思う人もなく、反対に絶対当選して欲しくないと思う人がいるときがある。そんな時、マイナスの票にしたい。それを投じたらその候補者は一票マイナスする。そんな制度があったらいいのにな~。

 或る時こんな質問をされた、「何で政治家って嘘つきなんだろう、何であんな悪い事するんだろう?」
僕は答えた「政治家だからさ」
2005.07.03

メモルの集い

2005-07-02 22:05:01 | Weblog
 以前このブログでも紹介したが、「在宅での命の終焉」 をコンセプトに活動を続けている医師がいる。在宅ホスピス協会、グループ・パリアンの川越 厚 医師である。
数年前お世話になったこのパリアンの主催による年一回の「メモルの集い」が、今日(7月2日)「ティアラこうとう」で催され、出席させていただいた。
               
“メモル”とはラテン語でmemor 「~を記憶している」という意味だそうだが、その名の通り、このパリアンでお世話になった方々が、故人を偲び、悲しみを共有する者同士語り合い、お世話になった先生、看護士さんたちと共に過ごす集いであり、僕にとって楽しみの一つでもある。今日もギター演奏やら、ボランティアの方々のコーラスなどの癒しの時間と、語り合いの楽しいひと時を過ごさせていただいた。
 
 ホームケアークリニック川越 では、できるだけ自宅で過ごしたいと願っている末期がんの患者や病弱な高齢者の方を、訪問診察・往診の形で医療面から支援している。そして、そのケアーは患者を失った家族や、残された者へのケアーも行き届いている。その一つがこの「メモルの集い」でもあり、看護師さんや、多くのボランティアの方々が川越先生のもと、見事なチームワークで在宅ホスピスケアーを支えている。先生の優しさは写真でもお分かりいただけると思う。
        
                写真右が川越医師
        
        
                写真右は看護師さん

Pallium の今後の発展を祈らずにはいられない。
2005.07.02

咀嚼(そしゃく)

2005-07-01 23:59:59 | Weblog
 テレビのスポーツ番組が好きでよく見る。特に最近は日本人選手の活躍で大リーグの試合を見る機会が多い。大リーガーに限ったわけではないが、試合中に選手がよくガムを噛んでいるのを見るが、あまり好感の持てるものではない。
しかしである。このガムを噛むという事で集中力が上がるというのだ。
 
 3年前、英国の学者が、ガムを噛むと記憶力や集中力が高まるという研究結果を発表したそうだ。足の筋肉の運動能力も高まり、大脳のうちの、ものごとを判断したり次の行動を計画したりする部分がよく働くようになるという報告もあるという。
彼らがガムを噛みながらスポーツをするのはこんな理由があったのか。
         
                朝日新聞から
 
 こんな実験もある。よく噛まないと食べられない硬いえさで育てたネズミと、噛まなくてもいい軟らかいえさで育てたネズミを使って、迷路の中でえさを探すテストをしたら、よく噛んだネズミの成績がずっとよかったという。
よく噛んで食べるという事は、脳の「脳幹」から大脳や運動神経などいろいろな場所に刺激が伝わっていくらしい。

 よく噛む、つまり咀嚼(そしゃく)とは、我が大辞林によると「①食べ物をかみ砕くこと。②文章や言葉をよく考えて充分に理解し、味わうこと」とある。

 この意味を咀嚼して、スポーツ選手のガム噛みも許しちゃおう。そして物事を咀嚼するにも大脳の働きを良くするための咀嚼をしなければいけないんだな。
2005.07.01