勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

美しい日本語

2005-07-15 23:54:33 | Weblog
 昨日、美しい日本語を使いたいというお話をしたところ、いつも楽しいコメントをいただく coro さんから、色に使われる日本語の美しさを表したHPを紹介していただきました。

 わが国には、古来より伝わり、深く生活の中に息づく日本特有の色彩感覚があり、それは日本文化の一面として大変価値あるものです。
系統的に整理された色彩は千百余色に及んでいるといわれます。

 僕も以前、色を表す日本語の素晴しさ、豊富な色の美しさに魅かれ、「日本の伝統色」という大日本インキ化学工業株式会社発行の color guide を手に入れました。何十年も前の話です。

その中から幾つかの色の名前を紹介します。

 ・浅葱色(あさぎいろ)
伝統色名の浅葱色は、青みがかって見える葱の色からきた色名であり、藍染の浅い色の緑みを言ったもの。

 ・唐紅花(からくれない)
からくれないの名は平安時代からあり、紅染めの濃い色をいい、非常に高価なものであったので、高位の色とされていた。

 ・鴇色(ときいろ)
絶滅の危機にある国際保護鳥・鴇(とき)の風切羽根がピンクで、飛ぶ姿にその美しい色が見られる。

 ・利休鼠(りきゅうねずみ)
利休は葉茶の緑みを形容したもので、緑みがかった灰色をいう。
千利休が好んだ色といわれ、日本のように湿気の多い気候のところでは霧や靄(もや)がたちこめ、草木の緑も遠くからはこのような色に見えることがある。
因みに、「城ヶ島の雨」の中で歌われる『・・・利休鼠の雨が降る』の利休鼠とは、この色の事である。


このように色を表す言葉には、美しい表現がたくさんある。
coroさんから紹介していただいたHP をご覧になって、美しい日本語とその色を感じてみてはいかがでしょう。
2005.07.15