勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

かるく ヤバイ

2005-07-13 23:58:35 | Weblog
 「かるくヤバイ」 こんなコピーのコマーシャルがある。お腹まわりの脂肪のつき具合を嘆いて言っている。ダイエット飲料のコマーシャルだったような気がする。
しかし日本語も 「かるくヤバイ」 らしい。

 昔から日本語の乱れは指摘されてきた。しかし言葉は生き物、その時代々々に合った言葉として変わっていくものでもあるようだ。
例えば“ら”抜き言葉、あれほど騒いだのはついこの間、しかし今ではら抜き言葉は当たり前。テレビのアナウンサーも平気で使っている事がある。それどころか、“ら”を入れて話すほうが違和感を感じる時さえある。しかし自分で使う時は敢えて“ら”を入れて話すようにはしているが。

 ヤバイという言葉も我々中・高年には「不都合・危険」というように否定的な言葉としか思えない。あまりきれいな言葉とは思わないが。
だが、若い人にとってこれは肯定的な使い方をするのだそうだ。「ヤバイきれい」とか「ヤバイかっこいい」といったような使い方をするという。ちょっとびっくりだが、感覚的にわからないでもない。「ヤバイくらいにきれい」「ヤバイほどかっこいい」つまり凄い事という意味なのだろう。

 そもそも「凄い」という言葉も大辞林によると「驚きで息が止まりそうになるほど恐ろしい」とある。《ものすごい目つきでにらむ》といった使い方をする。《凄む》というような使い方もある。
それが次第に「恐ろしいほどすぐれている。ぞっとするほどすばらしい」という意味に使われるようになり、今では肯定的に使われようになったという。

 このように言葉は生きている。いつの日か「ヤバイ」は「凄い」と同じ意味になってしまうかも知れない。

 文化庁の国語世論調査によると敬語の使い方や、慣用句の意味を間違って使う人が多いという。

 確かに敬語は難しい、敬語といっても「尊敬語、謙譲語、丁寧語」と分けられ使い分けが必要。
これらを正しく使うには普段から使い慣れていないと間違えやすい。
敬語は日本の文化、美しい日本語を正しく使いたいと思うが、難しい事でもある。
2005.07.13