勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

蓮華

2005-07-23 22:32:38 | Weblog
 早朝の上野公園は昼のような賑やかさはないものの、犬を連れた散歩びと、首にタオルを巻いてランニング姿で早足でウォーキングをする中年の男達、ご夫婦であろうか肩を並べてゆっくりと散策の年配のお二人、ご主人の乗った車椅子を押しながらの散歩と思しき老齢のご婦人・・・
また、ベンチには遠くを見つめ所在なさそうにしている人・人、多分一夜をここで過ごしたであろうベンチに寝ている人・・・
木々の生い茂る中にはここを住処(すみか)にしていると思われる数人の群れ、彼らにも彼らの人生があるのだろう・・・
そこには様々な人間模様が伺われる。昨日の早朝の事である。

 その中を我が行き先はまたも不忍池、蓮の花の開く姿を見たいと早起きをした。
うっすらと朝靄(あさもや)がかかり、池の水面(みなも)を走る風は心地よく早起きの眠気も何処へやら、美しく開いた蓮の花に眼を奪われる。
入れ違いにカメラを抱え、「さぁ、仕事に行かなくちゃ」と挨拶を交わし去ってゆく人もいた。

        不忍池に開いた蓮の花をご覧下さい。
       
       
       
       
       
       
       
 蓮は清水では咲かず泥田で咲きます。煩悩の汚れを養分として育ち、汚れの無い美しい花が咲くところから、仏教の教えでは、蓮の花のように、世の中の汚れを糧として真の人間として開花するという教えがあるそうです。

 僕は苦しい時だけ神頼みをする、都合のいい無神論者ですが、願わくば蓮の花のような咲き方もいいかなと思います。
2005.07.23