小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

著作権

2014-09-10 23:58:32 | 考察文
武田邦彦氏が、STAP細胞の論文に関して、「創作物」には著作権があるが、「事実」には、著作権がない。と言っている。当たり前のことだが。

すると、こういう疑問が起こる。

世界史で言えば、「読むだけですっきりわかる世界史」だとか、「2時間でおさらいできる世界史」だとか、「世界一わかりやすい世界史」だとか、色々、出版されていて、500万部突破、などと、よく売れている。

しかし、それらは、全て、「事実」を書いたもので、なんら、創作的付加価値はない。著者特有の見解などもない。あっても、皆、全て同じである。

実際、どれを読んでも、ほとんど全く同じことしか書かれていない。どれを読んでも同じなのである。

この場合の、著作権とは、一体、何なのだろうか?

「読みやすさ」なのか、「ユーモラスな書き方(著者にユーモアが無く、著者が楽しんでいるだけで、かえって、読みづらいものもある)」が著作権なのか。

この場合の、創作的付加価値とは、一体、何なのか?


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする